日産自動車は9月27日、新型『セレナ』に搭載した自動運転技術「プロパイロット」から着想を得たイス「プロパイロットチェア」を製作し、日産ウェブサイトにて動画を公開した。プロパイロットは、国内メーカー初、またミニバンとしては世界初の自動運転技術で、自動車専用道路の同一車線にて先行車両との車間距離を一定に保つよう制御するほか、車線中央を走行するようにステアリング操作を支援する。今回発表したプロパイロットチェアは、プロパイロットの機能を一般向けにわかりやすく伝える目的で試作した「行列を自動で進むイス」だ。日産は今年2月、自動駐車支援技術「インテリジェントパーキングアシスト」の役割をわかりやすく伝えるために製作した「インテリジェントパーキングチェア」の動画を公開。今回の動画はその第2弾となる。プロパイロットチェアは先行するイスを認識し、一定の距離を保ちながら追従する機能、および指定されたルートに合わせて自動でストップ・アンド・ゴーを行う機能を搭載し、自動操舵で移動する。プロパイロットがドライバーの渋滞によるストレス緩和に貢献するのと同様、プロパイロットチェアは人気飲食店の店先などで見られる行列時の起居動作の煩わしさを解消する。日産では、より多くの人を行列待ち(渋滞)のストレスから解放するために、実際にプロパイロットチェアの試用を希望する飲食店等への無償貸与を実施。希望する店舗を12月27日まで募集する。また、日産グローバル本社ギャラリーでは、9月29日から4日間、「プロパイロットチェア」を展示する。行列を模した特設展示ブースにはイス本体を5台配置。体重80Kg以下なら誰でも実際に座って機能を体感することができる。