【ストップ 粗悪修理】塗装のみで隠蔽、ハンドル取られる危険車両も…不完全修復の全貌 その3 | CAR CARE PLUS

【ストップ 粗悪修理】塗装のみで隠蔽、ハンドル取られる危険車両も…不完全修復の全貌 その3

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本記事では、BSサミット事業協同組合・業界問題委員会を中心に収集している他社工場での粗悪修理の事例を紹介していく。目の届かない部分における手抜き処置や、質の低い作業など、粗悪修理の行われた車両は、命の危険も伴う。今後このような不具合車両が無くなるよう、安全で適切な修理を行うことの重要性を呼びかけていきたい。

修正不良でホイールアライメントが狂っていた!

入庫車両を確認したところ、前回の事故修理でフードレッジパネルの修正不良で、車体寸法が正しく出ていなかった(車体修正時の粗だし作業不完全が原因)。そのため、フロントのホイールアライメントが狂い、タイヤが偏摩耗していた。車体修正作業時に正しい車体寸法に戻すための引き作業が不完全だったものと思われる。このような車は、運転時にはハンドルが一方向に取られる可能性があり、とても危険。 (写真1-1、1-2)

修理が不完全で、隙間が狭くなっていた!

入庫した車両の外板パネルの隙間が均一になっていなかった。過去の後部損傷時に粗だし作業(変形したリヤフェンダー部を戻すための引き作業)が不完全だったものと思われる。スライドドアー開口部が狭くなっており、リヤーフェンダーの前部を切り詰めて溶接してあった。悪質な修理事例であり、本来実施すべき作業を怠っている。 (写真2-1、2-2、2-3)

潰れたまま塗装のみの未修理!

左フードレッジパネルのサスペンション取付け部が、前回の事故で座屈(潰れたままの状態)。その状態が修正されておらず、塗装のみで済まされていた。また、前側骨格パネル(ラジエーターコアーサポートパネル)の損傷はシーリング材で隠されており、未修理状態だった。 (写真3-1、3-2、3-3)

正しい方法で修理されていない!

左リヤフェンダー損傷事故車で(左リアフェンダーの)取替作業を行うため、リアバンパーを取外したら不正修理が判明。過去の事故修理時にリヤパネルをカットしているようだが、本来はスポット溶接を行うべきで、正しい修理が実施されていなかった。切り継ぎ修理跡をシール材などで隠蔽し、車体寸法も正しい数値になっておらず、テールゲートの開口部寸法も異なっている。外観上からは判別できないリアバンパー裏側の骨格パネル修理の不正事例である。 (写真4-1、4-2)

《カーケアプラス編集部》

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