東京など都市部は雪に弱い。一晩の大雪、数センチの積雪があれば道路や交通機関は簡単に麻痺してしまう。国道や坂道に放置された車両が緊急車両のじゃまになることもある。冬場のチェーン携行やスタッドレス装着でこのような麻痺はかなり防げるのだが、雪国でなければ、わかっていてもこの対策は難しい。住友ゴム工業が今シーズンに投入する新しいスタッドレスタイヤ「ウィンターマックス02」は、この問題の対策になりそうな製品だ。商品説明の冒頭は、専務執行役員 西実氏が「2月のプレス向け発表からさらにチューニングを行い、ダンロップ史上最高傑作スタッドレスになった」と紹介し、説明会の最後には、執行役員 増田栄一氏(タイヤ国内リプレス営業本部長)が「スタッドレスタイヤの基本的な性能のうち、パフォーマンスが長持ちする特性と夏タイヤとの違和感を少なくすることにこだわり、雪の降る前から装着可能なタイヤを目指した」とした。その技術については、タイヤ技術本部 第一技術部 中島翔氏が解説する。パフォーマンス、効きが長持ちするというのは、タイヤのしなやかさを維持するために必要なオイル成分を新開発の軟化剤(しなやか成分)がポリマーと強く結合させることで実現する。これによって熱や圧力によってオイル成分が抜けだし、ゴムが硬くなったり劣化するのを防ぐ。またウィンターマックス01から導入された高密度ゴムも引き続き採用され、ライフの向上も維持している。近年のスタッドレスタイヤは、氷上性能を上げるため、タイヤにグラスファイバーやテトラピックと呼ばれる素材を混ぜることがあった。氷にひっかかるという意味では、氷上のグリップ性能に貢献するが、物理的な素材の混入のため、ゴムそののものを破壊=摩耗させることになる。ウィンターマックス02(01)では、このまぜものを廃止し、ゴム素材の改良で氷上性能、スタッドレス性能を確保している。改良点のひとつは、ゴムに配合するシリカの分散性をさらに高めシリカネットワークよりきめ細かくしたこと。これにより、路面の微細な凹凸にも密着し、氷上でのグリップを生み出す。トレッドパータンについても、ブロックパターンとサイプの改良により、ランド比(接地面と溝の比率)の拡大は2%ほどだが氷をひっかくエッジ部分を17%増量させた。氷上性能を上げる手法として、吸水性の高いゴムを使うことがある。例えていうならスポンジのような構造なら氷上の水分を吸いこませることでグリップ力を得る手法だ。しかし、これはゴム密度を下げることになり、スタッドレスのライフ性能や乗り心地に影響する。ウィンターマックス02では、まぜものを廃止しただけでなく、吸水性ゴムも採用していない。その分の氷上性能は、上記の素材の改良(超密着ナノフィットゴム)とパターンの改良(MAXXグリップパターン)で実現している。ゴム密度を上げることは、夏タイヤとの違和感軽減にも役立っているという。今年の冬は、急な降雪にあわてないために、11月、12月あたりの購入時にそのまま履き替えてしまうというのもアリかもしれない。
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