豊田合成は12月11日、廃車から回収したプラスチックを50%配合した自動車部品(グラブボックス)が、第22回"超"モノづくり部品大賞において「日本力(にっぽんぶらんど)賞」を受賞したと発表した。
同賞は、日本のモノづくりの力を象徴する優れた部品として「独自性」「創造性」「革新性」のある商品に贈られる。
従来、自動車の廃プラスチックの活用にあたっては、不純物の混入などによりリサイクル時の強度などの低下が課題だった。
今回、いその株式会社と協業し「品質の良いリサイクル原料を確保」するとともに、「豊田合成独自の材料改質技術を活用」することで、廃車から回収したプラスチックを50%含有しても新品素材と同等の性能(高強度・低臭気)を持つ再生プラスチックを開発した。
これにより廃車由来のプラスチックを同じ部品に再生する「水平リサイクル」を加速させ、自動車業界のCO2削減に貢献する点が評価された。
豊田合成は中長期経営計画(2030事業計画)のもと、脱炭素をキーワードにプラスチックとゴムのリサイクルを推進している。今後も自動車の意匠に関わる部位など適用製品の拡大を目指し、再生プラスチックの改良を進めていく。


