トヨタ・モビリティ基金、フィットネスジムと 「ドラトレ」実証実験開始…高齢ドライバー支援 | CAR CARE PLUS

トヨタ・モビリティ基金、フィットネスジムと 「ドラトレ」実証実験開始…高齢ドライバー支援

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AIを活用した運転診断と身体トレーニングを組み合わせたサービス「ドラトレ」の実証実験
  • AIを活用した運転診断と身体トレーニングを組み合わせたサービス「ドラトレ」の実証実験
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トヨタ・モビリティ基金は11月10日、高齢ドライバーの安全運転継続支援の社会実装を目指し、運転診断システムと身体トレーニングを組み合わせたサービス「ドラトレ」の有効性検証のため、フィットネスジムSUNNY FLOWS、quantumと実証実験を開始した。

本実証実験を通じ、安全運転に資する心身両面での健康づくりへの取り組みを行い、一人ひとりの高齢者に寄り添った支援のあり方について検討を深めていく。

高齢ドライバーが当事者となる事故は重要な社会課題となっており、免許返納に関心が向けられる一方で、運転寿命と健康寿命の関連を示すデータも数多く報告されている。TMFはデンソー、東京海上日動火災保険などと実施している、AI解析技術を活用した「ドラみる」の実証実験や、タテシナ会議高齢者安全運転支援分科会の活動を通じて、高齢ドライバーの安全運転継続を支援する仕組みづくりを目指してきた。

2022年の開始以降、約400名が参加した「ドラみる」の実証実験では、運転診断結果をドライブレコーダー映像とともにドライバーにフィードバックすることで、一時不停止や安全確認の不足といった事故リスクに繋がる運転行動が減少するなど、運転の癖や習慣の改善に一定の効果を確認した。また、参加者へのヒアリングなどから、分かりやすい・納得できるフィードバックに関する知見を蓄積してきた。

一方で、運転行動を変えることはドライバー本人の意識や努力に依らざるを得ず、診断の実施と結果の提供だけでなく、運転行動を変えようとするドライバーに寄り添った支援も必要であると感じている。

運転寿命延伸を目指して開設されたSUNNY FLOWSでは、日常的な身体トレーニングの提供に加えて、ドライビングシミュレータによる計測も行っている。判断力や反応速度などの指標でトレーニング効果を確認することが出来る一方、直接的な運転の評価までは行っていない。

このような背景から、TMFとSUNNY FLOWSは、安全運転継続(運転寿命延伸)支援を目指した互いの取り組みに共感し、両者の強みが相乗効果を生む「安全ドライブトレーニング(ドラトレ)」サービスの創出を目指して、協働して検証に取り組むことになった。

実証実験では、参加者の「ドラみる」による運転診断結果と身体能力に応じて、必要と考えられる身体トレーニングを継続的に提供し、参加者の身体的変化、運転行動や感覚の変化に対する効果検証を行う。

身体トレーニングでは、運転と密接に関わるものとして、予想・予期機能系 、認知判断機能系、運動制御・調整機能系、下半身筋力強化系の4つの項目に沿ってメニュー開発・提供を行い、短期間でも身体の変化を促す。

参加者は65歳以上の高齢ドライバー10名。実施期間は12月10日までの予定だ。

《森脇稔》

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