プロ直伝! 車高調を長持ちさせる秘訣と理想のセッティングの見つけ方~カスタムHOW TO~ | CAR CARE PLUS

プロ直伝! 車高調を長持ちさせる秘訣と理想のセッティングの見つけ方~カスタムHOW TO~

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車高調などと呼ばれるサスペンション。せっかく導入したら活用しなければもったいない。ただ取り付けるだけでも走れるが、そこから様々な調整部位が豊富なのが車高調の魅力ではその車高調をどのようにして楽しみ尽くしたら良いのだろうか。

1:車高を変える

その通り車高を変えられるのが車高調の魅力。一般的に売られている車高調は全長調整式と呼ばれるもので、サスペンションのロアブラケットへの差し込む量で全長を変えることができ、フレキシブルに車高を変えることができる。

1ターンと呼ばれるダンパーを1周回すことで、設計によるが1.5から2mmほど車高が変わる。

例えば1ターンが2mmの車高調で、フロントサスを2ターン回せば車高調の長さが4mm変わる。そうするとそこからのレバー比によってクルマの車高が変わる量が変わる。車高が4mm変わるクルマもあれば6mm以上車高が変わるクルマもある。この変化量は車体のレバー比によって変わるのだ。

このように細かく車高を変えられるので見た目に合わせ込んでもいいし、ハンドリングを変えるのに、少しずつ車高を変えてみるのもアリ。車高を5mm以上変えた場合はできればその後アライメント調整をしてもらいたい。サスペンションは車高によってアライメントが変わるようになっていて、車高を変えるとそのアライメントの数値が勝手に変わってしまう。大きく車高を変えるとアライメントが狂った状態になってしまうので、その車高でまた再びアライメントを合わせなければいけない。

2:減衰力を変える

減衰力調整は、サスペンションが縮むスピードを調整するためのツール。締め込むほどサスペンションはゆっくりと沈んだり伸びたりするようになる。硬くなるわけではなくゆっくり沈むようになるので、段差を乗り越える時などにサスペンションが沈みきらず、乗り心地が硬くなっていると感じる。

最近では減衰力調整のついた車高調が多く、それを調整することによって乗り心地やハンドリングを変えることができる。

サーキットだから減衰力を締める、ストリートだから緩める、といった決まりがあるわけではない。クルマの動きやサスペンションの動きによって調整していくものであって、サーキットとストリートがほとんど変わらないということも多い。

また、意外とストリートで減衰力を緩めるとふわふわして乗り心地が悪く感じ、むしろ締め込んだ方が調子が良いという場合もある。

調整方法としては、例えば20段階調整だったら1段ずつ変えてもなかなかわかりにくい。まずは最初に3段から5段ほど変えてみて、締め込んだ場合と緩めた場合、どちらがフィーリングがいいかをテストしてみて、そこからさらに細かく合わせ込んでいくと方向性が掴みやすい。

3:スプリングを変える

車高調では一般的に直巻きバネと呼ばれる工業規格に沿ったスプリングが使われている。これは内径や長さ、縮むときのレートなどが定められている。

例えばもともと付いていたサスペンションが前後スプリングレートが10kg/mmだった場合、フロントだけを12kg/mmにしてみることでハンドリングを変えるなどの手がある。メーカーが異なっても同じ内径、長さのバネなら装着できる。

この時にスプリングは車高調メーカーのものでもいいが、スプリング専門メーカーのものを使うのもあり、スプリング専門メーカーではそのメーカーによって傾向が異なり、初期タッチが柔らかいものや最初から最後までリニアにレートが出ているもの、またその反発するスピードを設計によってコントロールしていて、低反発、高反発など乗り味の異なるスプリングを販売しているメーカーもある。

バネレートだけでなく、バネ自体の長さを変えることでも乗り味は変わるし、メーカーを変えることでも変わる。多種多様なスプリングがあるので、その中から自分の好みに合ったものに変えていくのも手である。

コンパクトカーのリアサスペンションのようなバネの場合は、荒巻きと呼ばれる車種専用のスプリングが使われていて、その場合は車種専用になってしまうので、他メーカーのものを使うことはできない。

このようにサスペンションは導入しただけではなく、導入してから楽しむ方法がたくさんある。できるだけ長く良い状態でサスペンション中を楽しむには1つコツがある。それはできるだけ洗うこと。

車高調で車高調整をしないまま固着してしまったという話もよく聞くが、これはほこりや砂、また融雪剤などがブラケットのネジに噛み込んで、回らなくなってしまうことを指す。まだ、ロッドに砂などが噛み込むとオイル漏れの原因になる傷が入ることもある。

できるだけ車高調きれいに保ち、固着防止にはときどき車高を変えたりなど調整して動かすことがオススメ。

特に冬場は融雪剤が撒かれて車高調がダメージを負うこともあるので、たまにタイヤを外してゴシゴシ洗うのもオススメ。そこまでしなくても洗車時にできればタイヤとフェンダーの隙間から水をじゃぶじゃぶがかけてあげるだけでもいいので、できるだけ車高調に砂や埃、融雪剤などがつかないようにしてあげると長く使えるだろう。

《加茂新》

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