トランプ米大統領就任1カ月“脅し”発言に戦々恐々、車関税10倍の「25%程度に」引き上げ示唆[新聞ウォッチ] | CAR CARE PLUS

トランプ米大統領就任1カ月“脅し”発言に戦々恐々、車関税10倍の「25%程度に」引き上げ示唆[新聞ウォッチ]

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米トランプ大統領は輸入自動車への追加関税を10倍に引き上げると表明(写真はマツダ車の輸出風景)
  • 米トランプ大統領は輸入自動車への追加関税を10倍に引き上げると表明(写真はマツダ車の輸出風景)
  • 川崎港から輸出されるスバル(2021年)

米国のトランプ米大統領が就任してちょうど1か月になる。この間,連日のように1面のトップ記事を飾るような“ビックリ”ニュースを連発しているが、きょうも読売、朝日、日経の3紙が1面トップで「米、車関税『25%程度』、トランプ氏、米での生産要求」(朝日)や「日本車、競争力低下の恐れ」(日経)などとのタイトルで取り上げている。

それによると、トランプ大統領は、4月2日に詳細を公表予定の輸入自動車への追加関税について「25%前後になるだろう」と表明。現在、米国は輸入乗用車に2.5%の関税を課しているが、それが約10倍に引き上げることになる。

この日の会見では対象国については明らかにしていないそうだが、日本にも適用されれば、乗用車やトラックなど自動車関連の対米輸出額は約3割を占めだけに、国内自動車メーカーも大きな打撃となる。

きょうの各紙も経済面などにも関連記事を掲載。このうち、日経は「対米輸出の3割影響も」との見出しで「一連の追加関税で日本の大手6社への影響額は3兆円規模に達するとの見方がある。マツダやSUBARU(スバル)など対米輸出が多い企業を中心に対応を迫られる」と報じている。

また、朝日は、トランプ氏は米国への車の輸出だけでなく、「日本の自動車市場を問題視する可能性がある」とも伝えている。日本は海外から輸入する自動車に関税をかけていないが、米国側は米国車の販売低迷の理由が安全基準の違いなどによる「非関税障壁」が原因だと主張してきた経緯があり「トランプ政権ではこうした主張がさらに強まる可能性がある」と指摘。次はどんな“脅し文句”が飛び出してくるのか、引き続き戦々恐々とした中で成り行きを見守るほかにはない。

2025年2月20日付

●トランプ氏、米車関税「25%前後に」薬・半導体も「大幅値上げ」米生産促す、詳細4月2日 (読売・1面)

●トヨタ、燃料電池新システム、燃費20%向上、26年以降投入へ(読売・8面)

●対米輸出の要影響必至、「25%関税」トヨタ100万台対象 自動車関連輸出総額の3割(朝日・7面)

●「日産、過去にしがみつくな」元COO・志賀氏、シェア追求モデルに警鐘 (毎日・7面)

●自動車株、年初来8%安、トランプ政策を不安視 (日経・3面)

●横浜ゴム純利益9%増、自社株買い60億円、好採算タイヤ伸び、今期最高(日経・17面)

●ガソリン店頭184.4円、3週連続で下落 (日経・21面)

《福田俊之》

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