令和7(2025)年は「昭和100年」にあたるそうだが、長年にわたりマイカー族などに親しまれてきた「愛車」でも“選手交代”で姿を消す人気モデルも少なくないようだ。
トヨタ自動車が、人気車種『カローラ』シリーズのうち、セダンタイプの『カローラアクシオ』と、ワゴンの『カローラフィールダー』、アクシオをベースにした「トヨタ教習車」の生産を今年10月末で終了するという。
きょうの産経などが取り上げている。それによると、フィールダーは2000年、アクシオは06年に登場。現行型はいずれも2012年に発売され、子会社のトヨタ自動車東日本の宮城大衡工場(宮城県大衡村)が生産を手がけており、価格は両モデル合わせて163万~235万円となっている。
初代カローラは高度経済成長期の1966年に登場。品質と幅広い層が購入できる価格帯のバランスの良さが魅力で、長年にわたって新車販売ランキングで首位を堅持し続けた。2021年にはシリーズ累計5000万台を突破し、名実ともに「大衆車」の代名詞となっていた。
当面、カローラシリーズはセダンの「カローラ」とワゴンの「カローラツーリング」、多目的スポーツ車(SUV)の「カローラクロス」、ハッチバックの「カローラスポーツ」、スポーツカーの「GRカローラ」の5種類は残るという。だが、きょうの日経が1面の特集コラム「NEO-COMPANYそれでも進む」にも「変化しない限り必ず衰退する」(豊田会長)などと取り上げているように、伝説のベストセラーカーも時代の流れとともに “昭和の遺物”として仕分けの対象になりつつあるようだ。
2025年2月18日付
●名目GDP600兆円超、初の大台物価高で、24年2.9%増 (読売・1面)
●日産系、英にEV部品拠点、欧州で他社への販売も探る (朝日・6面)
●カローラ「アクシオ」「フィールダー」生産終了 (産経・12面)
●中国新車販売、4カ月ぶり前年割れ (産経・12面)
●ゴーン事件、ケリー被告巡り検察上告 (産経・20面)
●NEO-COMPANYそれでも進む(2)、「カローラ伝説」捨てる、格差時代の大衆車発明 (日経・1面)
●インド乗用車販売2%増、1月として最高、スズキは4%増、SUV拡大基調(日経・10面)
●ホンダ・日産破綻への道程(3)「もう数年早ければ違った」(日経・13面)
●タイの車ローン、伊藤忠が出資、日本連合で持ち株5割超 (日経・15面)
●デンソー、早期満額回答、賃上げ・一時金、過去最高水準に(日経・15面)
●ブリヂストン、株主還元拡大、今期増配、自社株買い最大3000億円 (日経・18面)