こくみん共済(全労済)は、4月1日から「マイカー共済(自動車総合補償共済)」の制度改定を行うとを発表した。この改定は、組合員からの要望に応え、近年の自動車を取り巻く社会環境の変化に対応するために実施される。
主な改定内容として、補償範囲の拡大が挙げられる。車両損害補償(エコノミーワイド・エコノミー)の補償範囲に「他の自動車との衝突(あて逃げ)」「人・動物との衝突」「自転車等との衝突」が新たに追加される。これにより、より幅広い事故ケースに対応できるようになる。
また、運転者本人限定特約が新設される。本人しか自動車を運転しないケースが多いことを考慮し、運転者を本人に限定することで保険料を抑える選択肢が提供される。
高齢ドライバーの増加に伴う社会的関心の高まりを受け、心神喪失等事故被害者救済補償特約も新設される。認知機能が低下している高齢者による交通事故に対応するもので、すべての契約に自動付帯される。
さらに、無事故割引等級22等級(事故なし)の割引率を65%(現行64%)に拡大するなど、割引制度の見直しも行われる。
新車買替特約の付帯条件緩和や、新車割引の適用期間拡充なども実施され、自動車の使用年数の長期化傾向に対応する。
これらの改定により、こくみん共済は組合員のニーズにより適した自動車保険サービスを提供し、安全・安心な車社会の実現に貢献することを目指している。