新しい年が明けてから早2週間も過ぎると、昨年1年間の企業の実力などを表わす数字が次々に明らかになる。
自動車大手のドイツ・フォルクスワーゲン(VW)グループも、2024年の世界新車販売が23年比2%減の902万7400台だったと発表。その結果、認証不正問題で出荷停止が相次いだトヨタ自動車グループ(ダイハツ工業と日野自動車を含む)は24年1~11月にすでに985万台を販売しているため、公式発表前でも5年連続で世界首位になることが確実となったそうだ。
きょうの読売や日経なども経済面に「2024年の世界販売、トヨタ、5年連続首位へ」などと報じているが、VWの失速の要因は「全体の3割超を占める中国では価格競争が激しく、BYDなど現地の電気自動車(EV)メーカーに押され、「EVは増加した半面、ガソリン・ディーゼル車の販売が低迷したため、新車全体では10%減の292万8100台にとどまったのが響いた」(日経)などと分析している。
昨年のVWの世界販売をみると、EV販売は3%減の74万4800台。米国で31%減の4万9400台、欧州では5%減の44万7900台と落ち込みが大きかったが、中国は20万7400台と8%増えたという。新車販売におけるEV比率は8.3%で、23年と変わらなかったとしている。
また、主力のVW乗用車ブランドは1%減の479万6900台。グループの高級車ブランド・アウディは12%減の167万1200台で、初めて米テスラ(同179万台)の販売台数を下回っており、このうち、EVが8%減の16万4500台と苦戦、ベルギー・ブリュッセルのEV工場閉鎖も検討中とも伝えている。
2025年1月15日付
●USスチール、米大手が買収意欲 (読売・2面)
●VW24年販売2.3%減902万台、トヨタ5年連続世界首位確実 (読売・9面)
●自動運転実用化へ加速、各地で実証運行、運転手不要「レベル4」目標 (読売・23面)
●倒産11年ぶり1万件超え、昨年前年比15%増 (朝日・6面)
●経団連次期会長に内定、筒井氏「経済発展に尽くす」 (毎日・2面)
●小池氏、社長に昇格、東京海上HD、53歳の若さ(毎日・6面)
●日本車の牙城タイ、中国EV浸透、販売台数低迷、供給過多の懸念 (毎日・5面)
●こちら特報部、再びガソリン高へ、明日から補助金さらに減額、「リッター200円」へ加速?(東京・19面)
●中国新車販売、昨年4.5%増、今年は新エネ車が5割弱 (日経・10面)