年々盛り上がりを見せている学生フォーミュラは学校の威信をかけて本気の車両製作を行いその成果を披露する場となる。企業側の出店数も増え続けていて学生との接点を直接持てる貴重な機会となっているようだ。ここでは会場で多くの学生が集まっていたブースを紹介する。
◆パナソニック
パナソニックは家電メーカーのイメージが強いが、実は自動車用部品も多数製造している。それはカーナビなどの電子部品はもちろんだが、パワーユニットの制御系パーツなど多数の部品がクルマに使われている。そんなパーツ開発をしていることを知ってもらうのと、そこからモビリティに興味を持ってもらおうというのが学生フォーミュラに出展している目的であるという。
一昨年から事業会社制に移行したことで、新卒採用する人も事業会社ごとに選ぶ形になったという。ならば、モビリティに興味のある人にその業務内容を知ってもらおうというのだ。「すべての移動を心地よくすること」を目標に快適な走り、そのための制御から、ドライバーをサポートするカーナビなどの機能まで幅広くパナソニックでは提供している。そういった移動するだけではなく、楽しく気持ちよく移動時間も楽しめる、移動そのものが楽しみになるようなそんなモビリティ開発を行っているという。
◆BBS
BBSジャパンは鍛造ホイールを製造するメーカー。もともとはドイツ生まれのブランドだが、現在販売されている鍛造アルミ製ホイールはそのすべてが富山県のBBSジャパンにて製造されている。
学生フォーミュラ出展は自動車産業の活性化を目的としていて、今年で3回目の参加。これからの担い手にBBSを知ってもらう目的もあるという。
学生フォーミュラへのホイール供給は現在のところは行っていないが、今後ホイール供給も含めて検討中であるという。
◆HKS
総合チューニングパーツメーカーであり、チューニングパーツメーカー大手のHKS。エンジンパーツからサスペンションまで数多くのパーツを製造。
HKSでは学生フォーミュラのスポンサーはもちろんのこと、多数のパーツ協賛を行っている。特に多いのはエンジン制御コンピュータであるF-CON VPro。独自のフルコンであるF-CON VProは日本のハードチューニングを支えてきたECU。学生フォーミュラでもF-CON VProで制御しているマシンが多数とのこと。また、エンジンオイルなどもサポートしていて、ほかにも使えるパーツがあれば気軽に相談してもらいたいという。
そういったサポートが自動車業界に対する貢献であり、これからを担う学生のサポートになるという考えて8年ほど前から学生フォーミュラに出展してサポート活動を行っているという。