愛車を洗車したいけど、マンションの駐車場で水栓の設備が無かったり、月極の駐車場で洗車できなかったり、困っているユーザーは多い。そこでどこでもできるお手軽クリーニングを実践してみることにした。
◆自宅洗車が難しい場合にクルマを綺麗に保つ方法
マンションなどの駐車場で水を使った洗車ができないケースでは皆さんどうしているだろう?
長期のお出かけなどでひどく汚れてしまった場合は、門型の洗車機を利用したりコイン洗車場に行ったりして、すみずみまでクリーニングすることになるのだが、それほどの汚れじゃない場合や普段から現状維持するためのクリーニングは、サクサクと済ませておきたいもの。そこで注目したのが水なしで愛車をクリーニングできあるアイテム群だ。
もっともポピュラーなものはウェットシートタイプのクリーナー&ワックスだろう。車両に積み込んでおけば汚れを見つけた段階でサッとひと拭きできるのが良いところ。専用のウェットシートタイプのクリーナー&ワックスはゴミやほこりを取り込む構造になっているので、ボディ表面に付着した汚れを拭き取る際に引きずってしまい、キズを発生させる可能性も低いので安心。ガラス用、室内用も含めて常備したいアイテムだろう。
さらにもう少し本格的にボディをメンテナンスしたいと思った際に使えるのが、水なしで使えるクリーナー&ワックスがある。
液体タイプでトリガーを備えてスプレーできる構造のものが用意されている。使い方は汚れた場所にシュシュっと吹きかけて、マイクロファイバークロスを使って拭き上げるだけ。使い方が簡単な割には効果的なのがこの手法の長所だ。各メーカーから「水なし」のキーワードでラインアップされているので、クリーナーの機能や泡シャンプーの機能さらにはワックス機能などをチェックして、自分にぴったりの1本を選んでみても良いだろう。これならクルマに乗る前の日やお出かけから帰った少しの時間に、ササッとボディの各部をクリーナー&ワックス可能だ。汚れがこびりついてしまう前にこまめにメンテナンスしておけば、常に美しい状態をキープできる。
しかし、少し汚れが目立ってしまった、ピンポイントでひどい汚れが付着したなんてこともあるだろう。そんな時にはやはり水を使って汚れを浮き上がらせた上でクリーニングしたいもの。そこで用意すると便利なのが加圧式のポータブルシャワーだ。
その名の通りタンクにに水を入れてポンプを使って内部に圧を掛けることで、水栓の無い場所でもシャワーが利用できるというアイテム。カー用のアイテムに加えてアウトドアでのシャワー用、さらには庭の散水用など向けにも販売されているのでチェックしてみると良いだろう。用途ごとにタンク容量の大小(1L、3L、5Lなどさまざま)も用意されているので、携帯性や使い勝手を考えて選ぶと良い。
しかし水の量的にはクルマ一台を洗車するにはもの足りないので、あくまでもピンポイントでの利用を前提にすると良いだろう。先に紹介した水なし洗車のアイテムに比べて、やはり少しでも水が利用できるとクリーニングの幅が広がるので、ひとつ用意しておくと便利に使える。またアウトドアや海水浴で身体や汚れた足などをシャワーで洗い流す用途にも使えるので、レジャーに出かける際には便利に使えるアイテムでもある。
このように洗車アイテムを工夫すればいつでもどこでも愛車をクリーニングできる。クルマに積んでおけば汚れが堆積してしまう前にリフレッシュできるので作業もスピーディ。水なし洗車のお手軽アイテムを用意して愛車を常に美しくキープしてみよう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。