「日産・ホンダ」陣営に三菱も参画、ホンダ社長は資本提携「別に否定せず」[新聞ウォッチ] | CAR CARE PLUS

「日産・ホンダ」陣営に三菱も参画、ホンダ社長は資本提携「別に否定せず」[新聞ウォッチ]

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日産自動車とホンダが合同記者会見(8月1日)
  • 日産自動車とホンダが合同記者会見(8月1日)
  • 日産の内田誠社長(左)とホンダ三部敏宏社長(右)

日産自動車とホンダが進めている電気自動車(EV)分野などの戦略提携の枠組みに、三菱自動車も合流することが正式に決まった。

今年3月、日産とホンダが協業を発表してから4か月以上が経過し、進捗状況などを説明するために行われた合同記者会見で、日産の内田誠社長は「1+1=2以上のメリットが想像以上に大きいことがわかった」と述べ、日産が34%の株式を持つ三菱自の参画についても「個社では難しく、3社の力を合わせながら効果を上げていく」と強調した。

きょうの各紙もホンダ、日産、三菱自の3社が、協業の覚書を結んだことを中心に「日本の自動車業界はトヨタ自動車を中心とするグループとホンダ・日産連合の2陣営に集約される」(読売)などと報じている。

朝日は「3社が手を組む背景には、米国や中国のEVメーカーの急速に対する危機感がある」と指摘。毎日も「これまでの自動車はエンジンなどの開発で日本メーカーが世界をリードしてきたが、EV分野では米テスラや中国勢が先行し、日本メーカーが単独で太刀打ちすることは難しく、ソフトウエアの共通化やバッテリーの共同開発で生き残りを図りたい考えだ」とも伝えている。

また、合同記者会見では、この先、資本提携について発展するのかどうかについて、ホンダの三部敏宏社長は「現時点で資本の話はしていない」としつつも「可能性は別に否定するものではない」と含みをもたせた。

資本提携はお互いに絆を深めるための“結納金”のようなものだが、きょうの各紙の見出しは「三菱自も合流」としているが、読売だけが「三菱参画」。勘繰れば三菱自を抜本的に支えているのは巨大財閥の三菱グループであり、90年代に「三菱自・ホンダ」の幻の合併を仕掛けたのは当時の銀行首脳だったことを思い出す。

2024年8月2日付

●円高株安急速に、一時148円台・1300円下げ、FRB,9月利下げか(読売・2面)

●「ホンダ・日産」に三菱参画、国内2陣営集約、EV部品共通化 (読売・2面)

●社説・トヨタ行政処分、甘い対応で不正の把握遅れた(読売・3面)

●トヨタ営業利益最高更新、4~6月期、1兆3084億円円安追い風(朝日・7面)

●真夏の車中泊「つらい」能登地震7カ月 (朝日・28面)

●金利ある世界、自動車ローン広がる選択 (毎日・1面)

●トヨタ「新規不正なし」暗転、認証制度甘い認識を露呈 (産経・9面)

●トヨタ不正、揺らぐ供給網、生産減、部品メーカーに重荷、取引先支援、500億円増へ(日経・13面)

●国内新車販売、7月7カ月ぶり増 (日経・13面)

《福田俊之》

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