[夏のメンテナンス]気温35度でも安心! 夏のエンジンオイル管理法を徹底解説 | CAR CARE PLUS

[夏のメンテナンス]気温35度でも安心! 夏のエンジンオイル管理法を徹底解説

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オイルメンテナンスでエンジンを労わろう
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エンジンにも夏は厳しい季節。気温が上がるとエンジンオイルの油温も上がりやすい。筆者の個人的なデータとしては最高油温は気温差の1/2ほど上がるイメージ。

サーキットでのスポーツ走行など、エンジンに負荷を掛けて油温が上がった場合の話だが、たとえば冬場に気温10度で油温が100度だとすると、夏場に気温が30度だと110度まで油温が上がる。86/BRZで実際にサーキット走行の最高油温で比較するとこのくらいの差が出ていた。

これはサーキットという特殊な条件ではあるが、一般走行していても夏場はエンジンオイルの温度が上がりやすい。これはそもそも気温自体が高いので、上がりやすくなっているのは間違いない。

ならば、エンジンを傷めないために、しっかりとオイルをメンテナンスしておきたい。とはいえ、定期的に交換する方がほとんどだと思うが、それでもいくつか気をつけておきたい部分がある。

1:エンジンオイルは規定量を入れよう!

オイルの量は超大切。とにかくオイルの量が入っていなければ始まらない。もう古いオイルだろうが、交換を長い事していなかろうが、とりあえず規定量が入っていればそうそう壊れることはない。逆に、高性能なオイルでも規定量より少なければ即エンジンブローする可能性もある。

エンジンオイルはオイルパンに溜まっているものをポンプで汲み上げて循環させている。このオイルパン溜まっている量が少なくなると、ブレーキを踏んだときやコーナリングしているときに、オイルが循環できなくなり、エンジン内部で摩耗が発生してエンジンブローにつながってしまう。

この量が意外とシビア。車種によってはFULLのラインから5mmほど少ないだけでサーキットでのコーナリング時にオイルが吸い上げられないトラブルが発生している。これはサーキットという特殊な状況でもあるが、それくらいシビアな量しかオイルパンにオイルが入っていないということでもある。

国産車では3~4Lほどが一般的。対して欧州車ではベンツやポルシェなど8~10Lほどオイルが入るクルマも珍しくない。国産車ではそもそものオイル量が少なめという理由もあるのかもしれない。その代わりにランニングコストは低い。そういった販売面からの要望でオイル量が少ないのかもしれない。

2:オイル量の確認方法…タイミングが鍵

そんな重要なオイル量の確認だが、いつどんなタイミングで確認するかも大切。エンジンオイルはオイルパンから汲み上げられて、エンジン内部を循環する。その後は重力でオイルパンに落下してくる。そのエンジンによってオイルパンに落下してくるまでの時間が異なるのだ。

なので、どのタイミングてオイル量を確認するかによって、どれくらいオイルが入っているかが変わってしまうのだ。

水平対向エンジンのようにエンジンヘッドからオイルパンまでの高低差が少ないとなかなかオイルパンにオイルが戻ってこない。そうすると、エンジンを止めた直後にオイル量を確認すると全然少なく見える。そこで1時間ほどしてオイル量を見るとそこそこ増えていて、一晩経って翌朝にオイル量を見てみるとFULLのラインまで入っている、というようなことが起きる。

どのタイミングで見ても見たときよりもオイルが減ることはないので、エンジンを壊す心配はないが、入れ過ぎも問題。オイル量が多すぎるとブローバイガスが増えて、インテークがオイルでベタベタになることがある。さらに燃焼室で再燃焼される際にオイルが燃えてスラッジが発生したり、白煙を噴くこともある。

一般的にはエンジンを止めてから5分くらい待ってからオイル量を確認すると言われているが、車種によっては取扱説明書に定められているのでその方法に従うべき。

あとはいつも同じタイミング見ること。前回はエンジン停止直後に見て、次のときは一晩経ってから見てはオイル量が増えたり減ったりしてしまうもの。

3:エンジンオイルの交換時期は使用方法による

一般的には5000kmくらいと言われているが、最近のクルマは1~1.5万kmくらいが指定も多い。その指定距離で交換すれば問題ないが、高温になったらもっと早く交換しておきたい。

100度や110度はまったく問題ないが、120度を超えるようなら早めに交換。もし130度を超えたら即交換が目安。これらは日産GT-Rの説明書に明記されている。オイルは120度を超えると劣化が進むと言われているので、高温になったら交換距離よりも早くても交換するべきなのだ。

《加茂新》

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