阪神電気鉄道は、甲子園エリアにおいて、公道での自動運転バスの実証実験を4月5日と6日に実施する。公道での自動運転は、同社にとって初の試み。
阪神電鉄は、沿線の魅力向上と住みたい街づくりをめざし、自動運転技術の実用化に取り組んでいる。2022年11月には私有地および公園内での実証実験を行ない、今回は公道での実験を通じて、自動運転による近距離輸送サービスのニーズと課題を探る。
実験では、自動運転小型EVバス「GSM8」が約2.6kmのルートを自動走行する。このバスは、タジマモーターコーポレーション製の車両に、ティアフォーの自動運転システムを搭載し、高精度3次元地図とLiDAR、カメラなどの機器を用いて、自己位置推定や障害物認識をな行う。乗車は無料で、整理券は各日現地で配布される。
安全確保のためバスにはドライバーが同乗し、必要に応じて操作する。乗車対象は3歳以上で、妊娠中の人や介助が必要な人、体調不良の人は乗車できない。また、乗車後のアンケートへの協力が求められる。
実験は阪神電鉄が主催し、都市再生機構や三井不動産などが協賛、西宮市や関西電力送配電などが協力している。