京都市交通局横大路営業所において、MKグループが管理を受委託している路線で、2月8日に市交通局史上最年少となる19歳の路線バス運転手が誕生した。大型第二種自動車運転免許の取得条件が緩和されたことによるもの。
2022年5月に施行された改正道路交通法により、大型第二種自動車運転免許の受験資格が、年齢は従来の21歳以上から19歳以上へと引き下げられ、普通免許取得期間も3年以上から1年以上に短縮され、特別な教習を終了することで、従来より若い年齢での運転免許試験受験が可能となった。この規制緩和は、ドライバー不足というバス業界の課題に対する一つの解決策だ。
19歳バスドライバーは2004年4月生まれの中出丈さん。高校在籍中に普通免許を取得し、2023年11月にMKグループに入社した。普通免許取得から1年が経過したことで、同年12月に大型二種免許を取得。先輩社員の指導のもと、路線バスの運転経験を積み、84系統、南8系統、臨南5系統、16系統の4路線を担当する運転手として2月8日に独り立ちを果たす。
中出ドライバーは「中学の修学旅行で乗った観光バスのドライバーが格好良く憧れていて、21歳になったら免許を取りに行こうとずっと思っていた。19歳でバスドライバーになれる制度ができて、私が先陣を切る。将来は経験を積んで観光バスも運転したい」とコメント。
MKグループは、タクシー事業だけでなく、バス事業にも50年近い歴史を持つ。同社では、免許取得費用の助成や転職・転居支援のための特別支援金など、ドライバーのキャリア形成を支援する制度を用意しており、新たなドライバーの採用に積極的だ。