乗り物の未来を新たな形で提案した「ジャパンモビリティショー2023(JMS)」が111万人の来場者を迎え閉幕した。そして11月23日の名古屋を皮切りに、全国4都市でのモビリティショーが開幕する。ホンダは、JMSには出展しなかった今後発売予定の新型車を展示することを公式サイトで明らかにしている。
◆モリゾウがサインした『CR-V FCEV』が会場に
そのうちの1台が、新型『CR-V』をベースとしたFCEV(燃料電池電気自動車)の公道テスト車だ。次世代燃料電池システムを搭載し、水素を充填して発電するEV(電気自動車)で、PHEV(プラグインハイブリッド車)と同じように外部から充電することも可能。現時点で詳細なスペック等は公開されていないが、2024年に発売予定であることが発表されている。
富士スピードウェイで開催されたスーパー耐久最終戦の会場でサプライズ公開され、話題となったことで知る人もいるだろう。そしてこのCR-V FCEVでもうひとつ話題となったのが、トヨタの会長で日本自動車工業会会長でもある“モリゾウ選手”こと豊田章男氏がこのCR-V FCEVに興味を持ち、ボンネットに直筆のサインをしたこと。メーカーの垣根を超えたリスペクトに、SNSでも驚きの声があがっていた。
各地のモビリティショーに出展されるCR-V FCEVは、モリゾウ選手がサインしたまさにその車両。会場でモリゾウ選手のサインとステッカーを探してみるのも楽しみのひとつとなりそうだ。
◆新型『アコード』に改良『オデッセイ』も
ホンダはこのほかにも、JMSに出展されなかった新型『アコード』を展示する。12月より先行予約を開始し、2024年春に発売予定のモデルで、アコードとしては11代目となる。ロー&ワイドを強調したエクステリアや、水平基調のデザインで上質感を高めた先進的なインテリアなどを一足早くチェックできるチャンスだ。
また今冬発売予定の改良型『オデッセイ』も出展される。JMSではホンダが抱える様々なモビリティの未来の技術をメインにブースを構えたが、4都市でのモビリティショーではより身近な新型車や市販モデルを数多く見ることができそうだ。
4都市のモビリティショーの開催概要は以下の通り。各メーカーの出展内容にも注目だ。
■名古屋モビリティショー
2023年11月23日(木)~26日(日)
ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
■大阪モビリティショー
2023年12月8日(金)~11日(月)
インテックス大阪
■福岡モビリティショー
2023年12月22日(金)~25日(月)
マリンメッセ福岡A・B館
■札幌モビリティショー
2024年1月19日(金)~21日(日)
札幌ドーム