[システムの“最上流”に何を置く?]「車載用Android端末」の選び方のコツを徹底解説! | CAR CARE PLUS

[システムの“最上流”に何を置く?]「車載用Android端末」の選び方のコツを徹底解説!

特集記事 コラム
「車載用Android端末」の一例(VISIT・ELA-V12)。
  • 「車載用Android端末」の一例(VISIT・ELA-V12)。
  • 「車載用Android端末」の一例(VISIT・ELA-V12)。
  • 「車載用Android端末」の一例(VISIT・ELA-V10S)。

かつては音楽はCDにて聴かれ、映像コンテンツはDVDにて再生されていた。しかし今では、それら以外のメディアにてAVコンテンツが再生されることが増えている。当特集では、その最新事情を分析している。

◆「車載用Android端末」を使えば、カープレイ対応機で動画系アプリを楽しめる!

前回は「車載用Android端末」という選択肢について、これが何でありどんなメリットを有しているのかを解説したが、今回は選び方を説明していく。

最初に、「車載用Android端末」とは何なのかを簡単におさらいしておこう。これは、Apple CarPlayとandroidautoに対応したメインユニットで動画系アプリを楽しめるようになるというものだ。

このようなものが存在する理由は以下のとおりだ。カープレイ対応機では、スマホアプリの表示を画面に映し出せて操作も車載機の画面上にて行えて、さらには音声をカースピーカーにて聴ける。しかし、動画系アプリには未対応だ。だから「車載用Android端末」が生み出された。これを繋いだ場合には、これに格納されている動画系アプリも楽しめる。結果、同乗者がYouTube等の動画アプリを走行中にも満喫できる。

かくして今、このような「車載用Android端末」がさまざまなメーカーから次々と発売されている。ゆえに、どれを選べば良いのかが分かりにくくもなってきた。

さて、「車載用Android端末」のチョイスのポイントはというと…。答はズバリ、「プラスαの機能の取捨選択」にある。

◆基本スペックにも違いがあるが、価格との兼ね合いで判断を!

なお各機とも、「基本的にできること」自体には大きな違いはない。ただしベースとなるスペックには多少の違いがある。使用OSやCPU、そしてメモリ/ストレージの容量にも違いがある。なおメモリ/ストレージは4GB/64GBが基本形だが、8GB/128GBを確保している機種もある。ただしこれらスペックが高くなれば価格も上がる傾向があるので、基本スペックにこだわるか否かは、価格と天秤にかけて判断したい。

で、「プラスαの機能」の有る無しは、基本スペック以上に日常的な使い心地にダイレクトに効いてくる。なので、気にするべきはむしろこちらだ。

まず、「GPS対応」はチェックしたい。対応している機種の方が多いが、一部非対応のモデルもある。これに対応していると、ナビアプリの使用時に自車位置精度が高まる。ナビアプリの使用頻度が高いのであれば、対応機が向いている。

次いでは「SDカードスロット」の有無もチェックしよう。これが備わっていると「SDカード」にて動画や音楽を持ち運べるようになる。とはいえ、動画や音楽をデータで持ち込むことが想定されないのであれば、「SDカード」のスロットはなくても良い。

◆人により必要な機能には違いがある。その見極めが肝心!

続いては、「SIMカードスロット」の有る無しもチェックポイントとなる。これがあれば、「車載用Android端末」自体に通信機能を持たせられる。ただし、愛用のスマホがデータ通信無制限のプランになっていたり車載用Wi-Fiルーターを導入済みであったりすれば、「SIMカードスロット」はなくて良い。

そして最近の上級機には「HDMI入出力端子」が装備されることが増えている。特に「HDMI入力端子」は、人によってはとても便利に活用できる。これがあると、例えばブルーレイディスクプレーヤーやゲーム機といった他のデジタル機器も「車載用Android端末」経由で楽しめるようになる。

とはいえ愛用のメインユニットにそもそも「HDMI入力端子」が備わっていれば、当装備はなくても良い。それにて他のデジタル機器の接続を行えるからだ。

ただし、トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車では「HDMI入力端子」はおろかアナログの外部映像入力端子も備わっていないので、「車載用Android端末」にそれが備わっているとぐっと利便性がアップする。でも、他のデジタル機器を繋ぐ必要性を感じなければ当機能もスルーで良い。ただ、「車載用Android端末」でも楽しめない(対応しない)アプリがある場合には、「HDMI入力端子」があると「ミラーリング」にてそれも楽しめるようになる。

そしてそこから入力した映像をリアモニターにも映したいとなれば、「HDMI出力端子」もあると良い。

なお、「プラスα」の機能を多く望むと本体価格も上がりがちだ。機能の取捨選択は価格も鑑みながら行おう。

今回は以上だ。次回以降も「カーオーディオシステムの最上流に何を置くか」について考えて行く。お楽しみに。

《太田祥三》

関連ニュース

特集

page top