マツダは、4月3日から6日までパシフィコ横浜ノース(横浜市西区)で開催される「第27回 自動車安全技術国際会議(ESV国際会議2023)」に出展。先進安全技術「ドライバー異常時対応システム(DEA)」を搭載するクロスオーバーSUV『CX-60』を展示し、人間中心の安全思想やその構成技術を紹介する。
ESV国際会議は自動車安全に関する国際会議で、通常2年ごとに米国、日本、欧州諸国等にて開催される。今回は「次の50年に向けたすべての人のための先進的で公平な車両安全」をテーマに、子どもや高齢者といった交通弱者保護の安全技術や自動運転や人工知能の先進技術等について発表や議論が行われる予定。各国の政府機関、研究機関、産業界等から多数の参加が見込まれている。
マツダは、2040年を目途に、自社の新車を原因とする死亡事故をゼロにすることを目指し、ドライバーが安全運転できる状態を最大限確保し、事故リスクの発生自体を抑制する安全思想「マツダ・プロアクティブ・セーフティ」に沿って段階的な技術開発を進めている。その一環として、人を深く研究し、人体や脳のメカニズムを理解・モデル化することで、ドライバーの眠気や疾患などの状態リスク低減に寄与する高度運転支援技術のコンセプト「マツダ・コパイロット・コンセプト」を採用している。
今回、ESV国際会議で紹介するDEAは、同コンセプトに基づく先進安全技術。意識喪失によりドライバーの運転が継続できないと判断した場合に、周囲に知らせながらクルマを速やかに減速停止し、緊急通報まで繋げる。昨年発売した国内向けCX-60に搭載され、ドライバー異常時対応システムに関する最新の国連協定規則に日本で初めて対応している。マツダは今後、2025年以後も見据えた開発ロードマップに沿って、同コンセプトに基づく技術やその搭載車種を順次拡大していく予定だ。