住友ゴムは、市販用EVタイヤの新製品として、ファルケン「e.ZIEX(イージークス)」を、EV化が急速に進む欧州市場で今月から発売すると発表した。
e. ZIEXは昨年中国向けに販売を開始したダンロップ「e. SPORT MAXX(イースポーツマックス)」に次ぐ同社2つめの市販用EVタイヤとなる。
EV用タイヤでは、航続距離を伸ばすため、転がり抵抗を低減し電費を抑えることが求められる。また、EVはバッテリー搭載により重くなっており、タイヤにかかる負荷も大きい。さらにエンジン音がしないため路面やタイヤからのノイズを感じやすいと言われている。
e. ZIEXでは、こうしたEVの特徴に対応するため、同社独自の材料開発技術「ADVANCED 4D NANO DESIGN」を使用し、低燃費(電費)性能とグリップ力の両方を向上させるゴムの配合を開発した。また、サイドウォールに近いショルダー部分のトレッド幅を狭めタイヤの輪郭を最適化することで、接地圧を均等化し耐荷重性能を向上。さらに同社独自の「サイレントコア(特殊吸音スポンジ)」を搭載することで優れた静粛性を実現している。
世界的な環境意識の高まりに伴い、各地でEV市場に注目が集まっている。同社はEVの販売が急拡大する中国市場に向けて、同社史上最高レベルの低燃費(電費)を実現する「e. SPORT MAXX」を発売。同様に環境意識の高い欧州でも、e. ZIEXを投入することで市場の期待に応えていく。