昨夏、車のガラスに貼ることで鮮やかな色合いを加えることができるドレスアップパーツとして、ブレインテックの「ゴーストフィルム」が話題を呼んだ。ゴーストフィルムは、車検などの規格道路運送車両法の可視光線(A光)に対し干渉を起こさず透明で、遮熱効果やドレスアップ効果を維持しながらも、ほとんどの車両のフロント3面(フロントガラス、運転席、助手席)への施工後可視光線透過率70%以上の合法施工が可能なことが大きな特徴である。
これまでフロント3面へのフィルム施工に関しては、道路運送車両法で可視光線透過率70%が規定されているにも関わらず、フィルム装着車の入庫拒否、主観視認での落検などが起きる、極めてグレーな存在であった。これに対し、国土交通省・自動車局整備課は今年1月13日、各地方運輸局および沖縄総合事務局に向け、指定工場におけるフィルム装着車の車検方法に関する通知を発した。今回の通知では、「保安基準に適合した測定器」を用いることや、その測定器を使用しない場合にフィルム装着車の車検をどのようにするかに細かく言及。該当する法律自体が変わるものではないが、今後は一層、その法律に準拠した車検が全国で行われることになる。これによって今年の夏は、昨年以上の注目が「ゴーストフィルム」に集まることは必至だ。
「IRピュアゴースト」が特許を取得
そんなゴーストフィルムの主力商品の一つ「IRピュアゴースト」が特許を取得した。特許対象商品は「#IRML90(PURE)、#IRML89(PURE)、#IRML88(PURE)」(#ML91(PURE)は特許対象外)だという。
※特許権利者は発明及び開発元の王子ホールディングス株式会社
特許技術内容はIRピュアゴーストの特徴である防眩性・遮熱性である。主にフロントガラスに使用することを目的に多積層フィルムによる光干渉を利用し波長300nm-450nm(紫外線から可視光線ブルーライト)を反射する事により可視光線透過率に影響を与えず夜間やトンネルなどの暗所などで視認性向上、対向車ヘッドライトの眩しさを抑制させる防眩技術だ。多積層構造発色による波長300nm-450nmの反射及び赤外線吸収IR剤による遮熱性、波長400nm-450nmを反射させることにより青色反射(ストラクチュラルブルー®)が起きるという。
同社は、3月7日(火)から開催される自動車アフターマーケットの国際展示会「第20回 国際オートアフターマーケットEXPO 2023」への出展が決まっており、出展ブースでは同製品を始め、多くの商材を展示する予定とのことだ。興味のある方はブースに足を運んでみてはいかがだろうか。