1月13日に開幕した「東京オートサロン2023」、北ホールの片隅でひときわ異彩を放つ一台を発見した。フロントマスクは新型『フェアレディZ』そのものだが、何やら背が高い。なんとこの一台、日産のSUV『ムラーノ』をベースとしたカスタム車だった。その名も『フェアレディX』だ。
フェアレディXを展示していたのは、日産愛知自動車大学校/日産京都自動車大学校。今回のオートサロンでは多くの自動車大学校による出展が見られるが、その中でも存在感は抜群だ。2011年式のムラーノをベースに、外装を「Z SUV」として造形した。シートにはスポーツカーらしく(?)レカロを装着している。さらにこの車両、ちゃんと公道を走ることも可能だという。
フロントマスクは新型Zそのもの。リアコンビネーションランプの造形もまさに新型Zだ。エンブレムをあしらったダックテール風のスポイラーもそれらしい雰囲気を醸し出している。ベース車がムラーノであることにひと目で気づくことは不可能に近いだろう。
フェアレディXのコンセプトは「優雅で豊かな人生」だという。製作した同校からのメッセージは以下の通り。
「世の中のすべてのお父さんに捧げます。家族を乗せたフェアレディーZに乗ってください。今後の人生、一生忘れられない思い出になるでしょう。新型フェアレディーZクロスオーバーモデル、ここに誕生します」