フロントウインドウの「曇り対策」は、内側のメンテが必須 | CAR CARE PLUS

フロントウインドウの「曇り対策」は、内側のメンテが必須

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ウインドウの曇り対策は内側のメンテが必須 ~Weeklyメンテナンス~
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視界を確保するためにフロントウインドウは常にクリアにしておきたい部分。まめにメンテを施しているウインドウ外側に対してノーメンテになりがちなウインドウ内側にスポットを当ててみた。

◆窓の内側が曇る原因ってなに?

走行中にフロントウインドウが曇ってしまい、エアコンを掛けて曇りを除去しているというユーザーも多いだろう。しかしガラス面の曇りの原因がガラス面に付着した汚れが主な原因だと聞いたらクリーニングを実施したくなるのだろう。実際にフロントウインドウの内側が曇るのは多くの場合はフロントガラス内側の汚れが原因だ。

しかし「ウインドウの内側が汚れるの?」と思っているユーザーもいるのだが実は想像以上にウインドウ内側は汚れている。喫煙車ならたばこのヤニが汚れの代表例だ。禁煙車でも実はウインドウ内側は汚れが蓄積するのだ。ウインドウにベタベタ触れることは無くてもホコリや走行中の外気がウインドウに付着して徐々に汚れていく。これに水蒸気が付着することでガラス面の曇りになってしまうのだ。フルサービスのガソリンスタンドではきれいな布を渡されて「良ければウインドウの内側を拭いてください」と言われることもある。この時にもウインドウ内側の汚れを意識するのでは無いだろうか。

しかしエアコンを掛けて走行しているとウインドウ面に水蒸気が付着しにくい状態になるので、曇りを意識するケースが少ないのは事実だ。ただし、雨などで車内の湿度が急に上昇したり、身体に着いた水分を車内に持ち込んだ場合など、一気にウインドウが曇ることがある。この時にウインドウが“まだら模様”のように曇ることを経験したことがあるのではないだろうか。これがウインドウが汚れている証拠なのだ。

ガラス面がクリアできれいな部分はあまり曇らないのだが、汚れが付着しているエリアは曇りやすい。そのためウインドウ内側をタオルなどでささっと拭き取った場合、拭き残し部分が曇ることが多い。通常の状態ではどこが汚れているのかが判別しにくく、拭き残しが出てしまうのだ。

以前、筆者はこれを検証するために車内に電気ポットを持ち込んでウインドウに蒸気をあてて強制的に曇りを発生させて、汚れと曇りの関係を検証したことがある。するとタオルやガラスクリーナーを使って拭いたり処理し損なった部分に曇りが発生した。つまり多くの場合は拭き残しが曇っている部分なのを確認したことがある。

◆内窓の汚れを手軽に落とす方法とは?

そこで、定期的にウインドウの内側もクリーニングしておくと良いだろう。もっとも手軽な方法はぬるま湯に柔らかいタオルやマイクロファイバーなどを浸して絞り、これで拭き上げていく方法だ。ウインドウ内側は外側のように汚れが固着するようなことはないので、これだけでもかなりの効果がある。ただし拭いた方向に筋状のムラが残ってしまうので仕上げに乾いた布で拭き上げると良いだろう。

ただしこの方法だけでは除去できないしつこい油性の汚れもある。そこで並行して使いたいのはカー用のガラスクリーナーだ。液状のものやシートに液剤を含ませたタイプなどが用意されている。手軽に使えるのはウエットシートタイプ。パッケージから取りだしてさっと拭き上げるだけで効果を発揮する。

液剤をスプレーするタイプであれば布にいったん液剤を吹きかけてからガラス面をクリーニングするといいだろう。ダッシュボードやコクピット回りに液剤を掛けずに、ガラス面だけを処理することでクリーニングは限定的になり効率が良いだろう。

ただしウインドウ内側を隅々まできれいにしようと思うと車種によっては手が入りにくい部分もある(ダッシュボードとの境目など)。そんな時にはシータイプのクリーナーをセットして利用できる「窓フクピカ ハンディワイパー」(ウエットシートタイプのクリーナーを設置できる柄の付いた窓用の掃除道具)が便利。ウインドウの奥の奥まできれいにできるので視界のクリアさが段違い。クリーニングにこだわるユーザーはこれを用意すると良いだろう。

視界確保に大切なフロントウインドウのクリーニング。ウインドウの外側だけではなくウインドウの内側にも注目して、常にクリアな視界を確保するとドライブがもっと楽しく快適になるはずだ。

土田康弘|ライター

デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。


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《土田康弘》

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