トヨタは「SIENTA DOG PARK(シエンタドッグパーク)」をアーバンドックららぽーと豊洲(東京都江東区)にオープンした。この施設には、8月28日まで誰でも無料で入場できる。コンパクトカー『シエンタ』のフルモデルチェンジに合わせた23日からの期間限定企画で、新型車の展示とともに愛犬と一緒に体験するコンテンツを楽しめる。
◆「家族の相棒」である愛犬と共に
シエンタは取り回しの良さとミニバンの利便性を両立したコンパクトカー。トヨタは、日常における様々な場面で、ユーザーの良き “相棒” として「家族に寄り添う」ことをコンセプトに開発したという。シエンタドックパークにも、“家族の相棒” とのタイトルがつけられている。「飼育する“動物”」だった犬たちが「共に暮らす“家族”」へと変わった現在、家族の一員として愛犬にも寄り添うというメッセージだろう。
施設内には、フォトブースやドッグプールが用意されている。愛犬の写真を使って「ドッグインカー」パネル(=犬が乗っていることを示すプレート)を作るサービスや、プロカメラマンによる撮影も無料で行われる。ららぽーと内のドッグラン無料券(30分間)もプレゼントされるなど、家族と愛犬が一緒に楽しめるコンテンツが盛りだくさんだ。
パーク内で撮影した愛犬の写真をSNSに投稿すると、先着500名にオリジナルバッグがプレゼントされる企画も行われている。斜め掛けで使用するカジュアルなサコッシュバッグは、愛犬とのちょっとした外出に便利だろう。期間中は、急な体調の変化にも対応できるよう獣医師が待機する救護テントも設置されている。
◆愛犬との移動に理想的なクルマ
23日に行われたオープニングセレモニーには、芸能界から愛犬家を代表してお笑い芸人の岩尾望氏、タレントの重盛さと美氏、ファッションモデルの古畑星夏氏が参加した。トイプードルの「つくし」と登壇した岩尾氏は、「(つくしを迎えて以来)10年近く、人間とは旅行に行っていない」とのことだ。愛犬との移動は常にクルマで、大阪に帰省する際も「ずっと一緒にいられるから」と、高速道路のサービスエリアにあるドッグランに寄りながらドライブを楽しんでいるという。
古畑氏は柴犬2頭と暮らしており、外出時は荷物が多くなるそうだ。自身の身の回り品に加え、ドッグカートなどの愛犬用グッズが増える。宿泊の場合、犬たちの使い慣れたベッドを持って行くこともある。「中(室内空間)が広いクルマが理想」とのことで、シエンタも選択肢の1つになったそうだ。
重盛氏も含め、「できるだけ長い時間、一緒にいたい」と3人が声を揃えて語り、愛犬が家族の一員、つまり “相棒” であることをうかがわせた。クルマの場合、公共交通機関と異なり鳴き声などを周囲に気遣う必要もない。コロナ禍の影響もあり、ペットを迎える世帯が増えている。そんな世相を反映し、犬たちを “家族の相棒” と位置付けてカーライフを提案する、トヨタのマーケティング戦略がうかがえる新型シエンタの発売だ。
トークの後、シエンタのテレビCMやカタログに登場する「ちょうじゅうろう」(ポメラニアンとトイプードルのMIX犬)がシエンタドッグパークの “ワンバサダー” として登場。3人と1頭でのテープカットが行われた。ららぽーと豊洲の中庭シーサイドデッキに設けられたシエンタドッグパークは、8月28日まで「最高の相棒と最高の時間を過ごせる場を提供」している(時間は10時から18時)。