フェラーリ『デイトナSP3』を8分の1スケールで再現した、3778ピース、1237工程という、驚愕の『レゴ テクニック フェラーリDaytona SP3』。レゴブロック初挑戦のライターが、いきなり最上級のレゴ制作に挑む企画となる。前編ではギアボックス、エンジン、サスペンション、カーフレームなどを制作。後編ではいよいよ外装に取り掛かっていく……。
外装組み立ての一番最初はフロントから。ここからは真っ赤なパーツが大半を占めるため、似たようなパーツを間違えないよう、説明書に書いてあるパーツ番号と、パーツに書いてある番号をしっかり照らし合わせていく。
どのパーツがどこに当たるか初心者では想像がつかないため、「さっきはコレだったからたぶん次はコレだろう」といった感覚でパーツを探しては絶対にいけない。作業にだいぶ慣れてきた頃なのでやりがちなのだが、途中まで進めてから「あれ? なんか違う」といったミスに繋がって時間も心にもダメージを負うからだ(2回ほどやらかして工程を巻き戻した)。
なんとか大きなフロントカウルができあがり、シャーシと合体。少しずつ車らしさが見えてきた。
続いてリアフード。ここは可動パーツが多いため、制作時にちょっとぐらつきやすいパーツが多かったが、組み上げてみると支えのパーツも多く使用するため、いい感じに。組み上げた後はこのようにダイナミックに開くので、ついパカパカしてしまった。
ここでBOX2が終了し、いよいよ最後のBOX3へ。残る外装もだいぶ少なくなってきたので一気に駆け抜けていく。BOX3最初の制作はドアとシート、ついでにボンネットだ。車体のサイドはほぼ完成するため、足回り付近もいじっていく。
ここの工程は組み上げ自体は大変なことはなかったのだが、シートをフレームに乗っける作業だけ唯一手こずることに。フロア下部にある接続部分に、縦長のシートがなかなか収まらないのだ。
とはいえシートとドアがつけられ、見た目もほぼ完成に近づいてきた。このドアももちろん開閉するのだが、テンションが上がりすぎてパカパカする様子を撮影していなかったので、完成まで少々お待ちいただきたい。
いよいよ最終工程。デイトナSP3の特徴的なリア部分と、タイヤの取り付けだ。ここが最後にふさわしいといえるかはわからないが、全工程で間違いなく一番大変だった。というのも、リア部分は水平ブレードが何層も積み上がっている形なのだが、このプレートを1枚1枚つくって、くっつける作業が難儀した。
少しずつワイドになっていくため取り付け位置がちょっとずつ違ったり、そもそもプレート同士の接続があまくて途中で外れてしまうなど、とにかくトラブルまみれ。やっとプレートが全部組み上がった後も、シャーシに取り付けようとしたら外れること数回……。プレートの後ろにつくマフラー部分も含めて、取れてはくっつけを繰り返し続けた。
最終的に組み上がった後は外れることはなくなって一安心だったが、もうすぐ完成するというところでこのトラブルはだいぶ心に響いた。
しかし、ここを切り抜けた後は、ホイールとタイヤを装着するだけの簡単な工程!
総制作時間20時間ほどで、ついにデイトナSP3が完成した! 全体のサイズ、重量もすごく、見慣れたレゴブロックとは思えない質感と存在感。
そしてフロントカウル、リアフード、ドア部分に中のステアリング、エンジン部分など可動する部分もたくさんある。
飾ってよし、触って遊んでよしと、非常に満足感が高かった。
実車はすでに完売しているし、途方もない金額となっているが、こちらは誰でも手の届くものであり、また、今回記事で示した通り、レゴブロック初心者でもマニュアルに従えばちゃんと完成させることができる。
デイトナSP3ひいてはフェラーリに興味がある方、ぜひ一度この夏の時間を使ってレゴ テクニックにチャレンジしてみてはいかがだろうか。そしてぜひ筆者に組み上げた感想を教えていただきたい。
[前編]3778ピース・1237工程のレゴブロック!「フェラーリ デイトナSP3」に初心者が挑戦
<取材協力:レゴジャパン>