ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニーは、ロッキード・マーティンと共同で月面探査車のタイヤ開発に参画すると発表した。
グッドイヤーは53年前に人類初の月面着陸に成功したNASA(米航空宇宙局)のアポロ計画にタイヤ供給で協力した実績がある。この伝統を引き継ぎ、クレーターに覆われ、極端な温度差とともに地球上の6分の1の重力という厳しい条件下での走行を可能にするタイヤを開発する。
グッドイヤーはNASAとともに、月面探査車用のタイヤ設計技術を進歩させてきた。今回の民間企業によるチームは、月での持続的な滞在を目指す「アルテミス計画」に協力して、月面における商用車事業を世界で初めて確立することを目指している。グッドイヤーは月面横断に必要なタイヤに関する幅広い知識と技術を提供するとしている。
グッドイヤーは、マイクロモビリティ、自動運転シャトルや乗用車など向けのエアレスタイヤ技術を応用し、月面の厳しい条件下での走行を可能にするタイヤ開発に取り組む。ロッキード・マーティンとは既に月面土壌を想定したテストに着手している。