西武バスと伊藤忠エネクスは、フィンランド・NESTE社グループと協働で、リニューアブルディーゼルで走る日本初の旅客バスの運行を7月14日より開始する。
NESTE社のリニューアブルディーゼルは、食品競合のない廃食油や動物油等を原料として製造され、ライフサイクルアセスメントベースでの温室効果ガス排出量で石油由来軽油比約90%削減を実現。既存の車両や給油関連施設にそのまま利用でき、既に欧米を中心に広く流通している。
西武バスは、7月14日より、同社所沢営業所の路線バスの一部にて、従来の軽油に代わる燃料として、リニューアブルディーゼルを100%使用。営業運行する旅客自動車での、温室効果ガス排出削減が可能なリニューアブルディーゼルの使用は国内業界で初めてとなる。今回の取組は伊藤忠商事がNESTE社とリニューアブルディーゼルの日本国内向け輸入契約を締結、伊藤忠エネクスが国内のリニューアブルディーゼル輸送および給油に係る一連のサプライチェーンの構築を行ったことにより実現したものだ。
西武バスは、ハイブリッドバスや燃料電池バス、バイオディーゼル燃料の導入、エコドライブの実施など、地球環境負荷の軽減に努めており、引き続き環境にやさしく、地域に調和できる公共交通機関であるべく、今回、次世代バイオディーゼルであるリニューアブルディーゼルの導入を決定した。