「オートモビルカウンシル」に日本のヘリテージカーが並ぶことは少ないが、今年は中央に大きくブースを構えて国産車のヘリテージカーが並んだ。
それにしても、このところ俄然国産旧車の価格上昇が著しい。今回オートモビルカウンシル2022に出展したヴィンテージ宮田自動車さんに話を聞いてみると、正直言えば価格高騰は今に始まったことではなく、じわじわと上昇を続けていたという。
巷間(こうかん)言われる「25年ルール」、即ちアメリカに25年以上経過した右ハンドル仕様の日本車を輸出して合法的に乗ることも可能ということで、日本から流出する車が増えている現実がある。古い車の数が少なくなるから必然的に価格が上昇するということなのだろう。
では今後価格が上昇しそうなモデルは?という質問に対してはトヨタ系のモデルが上がるのではないかという答えを頂いた。とりわけ「27系カローラ」で、今回展示されていた『スプリンタートレノ』は驚くことに750万円のプライスが付けられていた他、トヨタ車ではないが、価格応談となっていた『フェアレディSR』のローウィンドーも800万円ほどのお値段だという。
トヨタ『2000GT』が1億円を突破して驚いていたら、今では当たり前のように1000万円オーバーの国産旧車がぞろぞろ。これからも国産旧車の値上がりは続きそうである。