日本損害保険協会が3月16日発表した「第23回自動車盗難事故実態調査結果」によると、2021年の車名別盗難状況で、トヨタ『ランドクルーザー』が331件(構成比13.6%)でワーストとなった。
本調査は、2000年度から自動車盗難防止対策の一環として毎年実施しているが、今回から調査方法を変更し、調査期間を1年間にするとともに集計対象事案を拡大するなど、より実態に即した調査になっている。今回は2019年1月1日から2021年12月31日までの3年間、全国で発生した自動車本体盗難事故のうち、調査期間内に損害保険会社21社が車両保険金を支払った事案をまとめた。
車両本体盗難の件数は2019年が3800件、2020年は2964件、2021年は2425件と、減少傾向にある。2021年の車種別盗難件数では、ランドクルーザーがワースト。以下、トヨタ『プリウス』(266件/同11.0%)、レクサス『LX』(156件/同6.4%)、トヨタ『アルファード』(138件/同5.7%)が続いた。プリウスは2019年、2020年にワースト1位、2021年にはワースト2位となるなど、車両本体盗難の被害が特定の車種に集中する傾向が続いている。また、2021年のワースト10車種合計の1221台のうち250台と約20%をレクサスブランドが占めた。
車両本体盗難1件あたりの平均支払保険金は、2019年の208万円から2021年の236万9000円と増加傾向が続いている。また、2021年の盗難発生時間帯は、「深夜~朝(22~9時)」が55.2%で最多。窃盗犯は深夜から朝にかけて薄暗い場所で窃盗に及ぶ傾向があると推察される。

 
    






 
     
     
     
     
     
     
         
         
           
           
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