ルーツを辿れば70年、パーツ復刻も話題の『ランクル』の足跡【懐かしのカーカタログ】 | CAR CARE PLUS

ルーツを辿れば70年、パーツ復刻も話題の『ランクル』の足跡【懐かしのカーカタログ】

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40系
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ルーツのトヨタジープBJ型の誕生から今年で70周年。今年40系のパーツの復刻もあった。そこで今回と次回の2回に分け、歴代『ランドクルーザー』を振り返ってみたい。

40系(1960年)

1951年の「BJ系」、1955年の「20系」の後を受けて1960年に登場したのがこの「40系」。後継シリーズの「70系」が登場する1984年まで、実に24年間販売が続けられた。2種類のホイールベース(2285mm=41型、2430mm=44型)があり、それぞれに幌タイプとバンを設定。サスペンションは前後とも半浮動軸管式、搭載エンジンは3168ccの2B型ディーゼル(諸元は昭和55年8月のカタログより)。

50系(1967年)

写真は75年登場のFJ56V型。67年登場のFJ55型とともに2トーンの独特のスタイルが印象的だったが、これはランドクルーザーでは初めて工業デザイナーによるものだったという。北米市場を強く意識し、現地では一般ユーザーにも乗用車として愛された。ホイールベースは2700mm。リヤウインドゥに電動開閉式を採用した。

60系(1980年)

手元にある80年、81年、82年のカタログには、ハイルーフ、ムーンルーフ、ファブリックシート、リモコンミラーといったワードが並ぶ。50系の流れを受けつつも、バンながら、より乗用車ライクな性格が付加されたのがこの60系。とはいえウインチ(電動またはメカニカル)の用意があり、5段マニュアルミッションの新設定なども。82年時点のエンジンは4.2リットルのガソリン、3.4リットル、4リットルのディーゼルの3機種。

70系(1984年、1985年)

世界中で認められた40系の後継モデルとして登場。84年にバンが登場し、翌85年にはワゴンが追加された。日本市場では2004年まで続き、途中、90年にはワゴン系に「プラド」の名が付き、この時に4ドアが設定されている。

インパネ、シートなどグッと近代化、乗用車的になり、リヤシートにリクライニング機構が備わるなどした。プラドの4ドアには全幅を1790mmとしたワイドボディも設定(92年)。この時の搭載エンジンは2446ccのディーゼルターボで、5速MTのほか4速ATが設定されている。

80(1989年)

40系の後継モデルが70系だったのに対し、60系の後継として登場したのがこの80系だった。まさにフルモデルチェンジといった雰囲気の角に丸みを持たせたスタイリングは高級サルーンのような趣に。4WDシステムはセンターデフロック付きフルタイム4WDに。サスペンションは前後ともコイルスプリングとなった。手元のカタログ(91年8月のもの)には、4.2リットルディーゼル(NAとターボ)、4リットルガソリンの3機種が記載されている。

《島崎七生人》

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