これからの季節、緑の多い自然に溢れた場所、水辺に出かけると、悩ましいのが、蚊などの害虫被害。楽しい愛犬との休日、ドライブ旅行も、蚊に刺されるとカユくて気分は台無し。飼い主はもちろん、愛犬も、しっかりフェラリア症の予防薬を飲むなどの対策が必要だ。もし、愛犬が何の対策もなしに蚊に刺されたとしたら、命にかかわることだってあるのだから怖い。とくに蚊に刺されることが大嫌いな筆者は、緑の多い場所やキャンプなどに愛犬と出かける際は、万全な害虫対策をして出かけるようにしている(写真の筆者は装備はイメージ。大げさに演出しています)。◆うっかり手薄になるシーンとは?飼い主は蚊よけスプレー、電池式蚊取り器などを使っての蚊よけ対策が可能だが、害虫に無防備な愛犬はそうもいかない。そこでいろいろ探した結果、愛犬専用の無香かつ殺虫剤成分配合の小さなアクセサリーのようなアイテムを発見。フックで首輪に付けられ、軽くて負担にならず、じゃまにもならない虫よけである。また、天然のヒバ油を水で薄めたものを体にスプレーしておくのもいいらしい。さらにわが家の3代目自称自動車評論犬!? 旅するジャックラッセルのララには夏、快適クール加工、UV加工に加え、防蚊加工!! まで施されたドッグウエアを着用させているのである。しかし、そこまでいろいろ注意していても、うっかり手薄になるシーンがある。それは車内。空気のきれいな緑の多い場所にクルマを停めてのんびりしたい場合、暑い時期は日陰を選び、窓を全開にしておくのが常識だ(エンジンをかけっぱなしでエアコンONは厳禁)。しかし、日陰ほど、蚊が集まる場所でもあり、だから、窓からさまざまな害虫が車内に入り込んでしまう。わが家では、車内に電池式の蚊取り器や、火も電池も使わない、ペット用の蚊よけ安泉香を何箇所かに置くこともあるのだが、たとえ蚊が入ってこなくても、他の害虫、つまり蜂や蛾などは防ぎきれない。◆通気性に優れたアイテムで、害虫とは無縁に!そこでまたまたいろいろ調べた結果、クルマの窓やバックドア周りのボディ外側にマグネットで張り付けられる、通気性に優れた「メッシュカーテン」があることを知り、通販でポチり。フロントウインドー用、リヤウインドー用、そしてバックドア用(ミニバン、ワンボックスのスライドドアにも対応)を入手したところ、これが、都合がいい。マグネットでペタペタとボディに張り付けるだけと装着はワンタッチで簡単至極。バックドア用は中央にジッパーがあり、めくらなくても荷物の出し入れ、出入りが可能(リアバンパー下部が樹脂パーツの場合、取り付けに要考慮)と、超便利。使わないときは畳んでドアポケットに入るから、使い勝手は文句なしである。ここまでの万全の対策をしておけば、夏、緑の中の涼しい日陰にクルマを停めても、これまでの経験では、もう害虫とは無縁、心配無用。これで自然の中、ウインドーやバックドアをすべて解放した、風通しのいい車内で過ごすことができる。とくに犬は、害虫に刺されても、飼い主に教えることができず、ただかきむしるしかない(それも手や足が届けばの話。かきむしりすぎて皮膚病の原因になることも)。かゆみ止めを塗るわけにもいかないのである。飼い主と愛犬ともども、できる限りの害虫対策を施した上で、夏のアウトドア、車内での爽やかな風を取り込んだ、心地よい愛犬とのくつろぎの時間を楽しんでいただきたい。青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー自動車専門誌の編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に寄稿。自作測定器による1車30項目以上におよぶパッケージングデータは膨大。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、ラジオ番組の出演、イベントも手がけ、愛犬との安心快適な自動車生活を提案するドッグライフプロデューサーの活動、自動車用ペットアクセサリーの企画・開発も行っている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。