ハーマンインターナショナルは、音楽が人々に与える効果を探るため、全国の10~60代の男女2000名を対象に、「音楽のチカラ」に関する意識調査を実施。全世代の7割以上が運転中の音楽にはヒーリング効果あることを実感していることがわかった。まず「音楽はドライブの一部としてどの程度重要か」との設問に対して、「ある程度重要」(43.85%)、「非常に重要」(27.75%)と答えた人の合計は約7割(71.6%)。同意率は性別別・年代別に見てもほぼ等しく、ドライバーの多くが車内で音楽に触れており、その存在を必要としているということがわかる。クルマの中で音楽を聴くためのツールについては、1位は「ラジオ」(37.85%)、僅差の2位に「CD」(36.3%)。以下、「携帯音楽プレーヤー」(21.45%)、「音楽ストリーミングサービス」(19.65%)が続く。操作が少なく済み、新たな音楽ジャンルとの接点も生みやすい「ラジオ」は、運転との親和性も高いことが伺える。年代別では、18~23歳で「音楽ストリーミングサービス」の利用率が最も高く(45.57%)、「ラジオ」(17.72%)は「CD」(34.18%)、「携帯音楽プレーヤー」(27.85%)に次いで4位と、デジタルネイティブ世代らしい結果になっている。24~39歳は「ラジオ」(29.25%)、「音楽ストリーミングサービス」(29.25%)、「CD」(29.93%)、「携帯音楽プレーヤー」(28.8%)の4つがほぼ同割合。56歳以上になると、「ラジオ」(42.58%)と「CD」(38.52%)が一気に増える。次に「運転中の音楽は、気持ちにプラスの影響を与えるか」との質問には、「ある程度同意する」(46.75%)、「強く同意する」(24.23%)と答えた人の合計は約7割(70.98%)。性別・年代別に見ても同意率が高く、特に18~23歳は約8割の人が音楽からポジティヴな影響を受けていることがわかる。「音楽によって助けられたと思う時はいつか」という質問(複数回答可)では、「気持ちを紛らわせようとする時」(40.55%)がトップ。以下、「自分にやる気を起こそうとする時」(39%)、「自分自身を落ち着かせようとする時」(37.5%)が続き、音楽には深層心理に働きかけ、サポートする力があることがわかる。また、「音楽には、気持ちを和らげる力がある」という意見に対して、本調査の設問項目の中で、唯一全年代から70%以上の同意が得られていることからも、「音楽」の精神的ヒーリング効果を実感している人が多いようだ。運転中は、自然と音楽をかけてしまうことが多いが、気づかぬうちに緊張している心と体を音楽に委ねているのかもしれない。適度な休みを取りつつ、「音楽のチカラ」を感じながら、自分の時間を楽しんでみてはどうだろうか。
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