◆カーオーナーの素朴な疑問
旧い輸入車に乗っています。小キズが増えて目立ってきたので、カー用品メーカーの通販サイトでタッチペンを探したのですが、特注もできませんでした。近所の修理工場からも「この色は難しい。自信がない」と断られ困っています。諦めるしかないのでしょうか…。
(中津川市・49歳男性・生花店経営)
◆プロショップの回答
小さなキズでも、たくさんあると目立って気になりますよね。長く放置するとサビの原因になるので、早めに対処されたほうがよいでしょう。
とはいえ、プロからも断られたとなると厄介ですね。カラーにもよりますが、熟練の職人でも頭を悩ませがちなのは確かです。もしかしたら、相談された修理工場は、昔ながらのアナログ作業で調色を行われているのかもしれませんね。
◆「調色システム」があれば
経験豊富で修理技術が高いプロショップは、旧車から新型車までしっかり対応できるように、技術習得と設備投資に力を入れています。塗装にしぼってお話すると、塗装ブースや調色室をもち、自然環境や作業スタッフの健康に配慮した塗料を使うのは当然です。そして測色・調色の精度と作業効率を高めるために、デジタルの調色システムを導入しているショップが増えています。
そういったプロショップであれば、定番色ではない、特殊なカラーでも調色できるはずです。質問者様の愛車のタッチペンを特注で作ることも難しくないでしょう。値段は各ショップで異なるので、尋ねてみてください。
◆200台しかない、希少なジネッタのタッチペンも!
当社(相互車体)では、新しい車はもちろんですが、旧車オーナー様の愛車をお預かりする機会も多く、全国各地からご相談を受けています。
例えば、いまお預かりしている黄色のジネッタ。エンジントラブルのほか、ボディに小キズもあります。200台しか生産されていないという希少車なので、定番色や既存のタッチペンを使うと、塗ったところだけ色が変わって余計にカッコ悪くなってしまうかもしれませんね…。
ここで登場するのが、専用の測色機。ボディの塗装面4箇所に測色機をつけて、色相・明度・彩度を測り、その平均値のデータをとります。この作業は数十秒で終了です。
このデータを専用ソフトで読み込むと、現車に限りなく近い値がわかります。あとは、専用の電子天秤を使い、読み取った値で調色します。
これでジネッタの特製タッチペンが完成です。現車に塗ってみると、同じ色に仕上がっているのがわかります。塗装に限らず、愛車のことでお悩みの方、他店で断られた経験がある方など、お気軽に当社へご相談ください。
◆カーオーナーさんの「質問」に回答してくれたプロショップさんは……
長野県飯田市にある「相互車体」の内山嘉彦社長です!
<ショップ情報>
相互車体
〒395-0156 長野県飯田市中村75番地
tel.0265-25-5151
www.sougo-bp.jp