【カーオーディオ・マニア】プロショップは「低音」を自在に操れる!? | CAR CARE PLUS

【カーオーディオ・マニア】プロショップは「低音」を自在に操れる!?

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サブウーファーの取り付け例(製作ショップ:トゥービースタイル)。
  • サブウーファーの取り付け例(製作ショップ:トゥービースタイル)。
  • サブウーファーの取り付け例(製作ショップ:ガレージA)。
  • ダイヤトーン・SW-G50
この世の中には、“カーオーディオ・プロショップ”という、実に頼りになるスペシャリストが存在している。そのことを、そして彼らのバリューの真髄を紹介する短期集中連載をお届けしている。その3回目となる今回は、“低音”をテーマにお贈りする。


■クルマの中ではそもそも“低音”が不足しがち。それに対処するには…。

ここまで、“カーオーディオ・プロショップ”の、“音”に関するスキルについて解説してきた。今回もそのうちの1つ、低音再生に関しての“カーオーディオ・プロショップ”ならではのスペシャリティを解説していく。

最初に、クルマの中で“良い音”を聴こうとするとき、“低音”の再現性を上げることがいかに大切かを紹介していこう。

当然ながら、音源に含まれている音情報をもれなく再生できるかどうかが、“良い音”を楽しめるか否かの1つのポイントとなる。超低音から超高音まで全帯域をしっかり出し切れるかどうか、まずはここが1つのカギとなる。

ところが、クルマの中では超低音までを出し切るのが困難だ。理由は2つある。1つは、「ドアに取り付けるスピーカーでは、口径(サイズ)的な限界があるから」。スピーカーは大きくなるほど低音再生力が上がるのだが、ドアに取り付けられるスピーカーは17cm程度が上限だ。この大きさではそもそも、超低音まで鳴らし切るには無理がある。

もう1つの理由は、「ロードノイズが低音をマスキングするから」。タイヤが路面を叩くことで発生するロードノイズはその大半が低周波成分だ。であるので、それが音楽に被さってくると自然と低音が聴き取りづらくなる。

これらに対処しようと思ったら、“サブウーファー”を導入するのが一番だ。なのでカーオーディオでは、サブウーファーが多々用いられているのだ。

しかし…。“サブウーファー”を使いこなすには、専門的な技術が必要となる。


■“カーオーディオ・プロショップ”は、高い“設計技術と製作技術”を発揮してボックスを作り上げる!

“サブウーファー”を使いこなすために必要となる技術は主に2つ。1つは、「高性能なサブウーファーボックスを作る技術」。もう1つは「サウンドチューニング技術」。この両方が欠かせない。

それぞれについて具体的に解説していこう。まずは「高性能なサブウーファーボックスを作る技術」について。

なお、最初から“サブウーファーボックス”が完成されている製品もある。その場合はこの技術は温存されることとなるわけだが、単体で売られているサブウーファーユニットを使って超低音を再生しようとするときには、「高性能なサブウーファーボックスを作る技術」が絶対的に必要となる。

“カーオーディオ・プロショップ”はまず、サブウーファーボックスの“設計”に関するノウハウを保持している。用いるユニットに対して最適な大きさはどのくらいなのかを考え、最終的に得られる低音の質までも考慮してボックスの設計を執り行う。

また、サブウーファーボックスには構造的なタイプ違いがあり、欲しいと考えている低音を得るためにはどのような構造にすればいいのかも熟慮される。

続いては、“製作技術”が必要となる。高性能なボックスとして仕上げるためには強度が重要となり、密閉性も問われる。“カーオーディオ・プロショップ”はそれらが十分に確保された高性能なボックスを完成させられるのだ。


■低音が目の前から聴こえてくるように、そして自然なバランスで聴こえてくるように“チューニウング機能”を使いこなす。

優秀なサブウーファーボックスを完成できたら、今度は“サブウーファー”が発するサウンドを“制御”する技術が必要となる。

まずは物理的な“サウンドチューニング”が施される。ボックス内部に入れる吸音材の量を調節するなどして狙った音を奏でられるようにし、音に効く取り付け場所を見つけ出し、さらには確実な固定を施して安全性にも考慮しながら、サブウーファーユニットが十二分に性能を発揮できるようにボックスが設置される。

その上で、“サウンドチューニング機能”を駆使して、サブウーファーから放たれる超低音を、フロントスピーカーによって奏でられるサウンドに上手に溶かし込んでいく。

このときにポイントとなるのは、“低音の前方定位”と“バランス”だ。サブウーファーボックスは大型化してしまうので、ラゲッジスペースに搭載されることとなるのだが、上手くサウンドを制御し切れないと、サブウーファーから放たれる低音は後ろ側から聴こえてくることとなる。これでは上手くない。低音も前から聴こえてくるべきなのだ。

“サウンドチューニング機能”を使いこなせれば、こんな魔法のようなことも可能となる。どうやったらそれが実現できるかの説明は今回は割愛させていただくが、“カーオーディオ・プロショップ”にしてみれば、それはさほど難しいことではない。

その上で、バランスを取ることが目指される。避けたいのは、欠落する周波数帯が現れたり、不自然に持ち上がったりする帯域が現れたりすること。“カーオーディオ・プロショップ”はこれについても抜かりなく、良好なバランスでサウンドを仕上げてくれる。

これら技術が発揮されると、音源に収められているとおりに低音を再生できる。そして音の土台がしっかりすることて中・高音の響き方も良い方向に変わっていく。サウンドの総合的なクオリティがますます上がっていく、というわけなのだ。

クルマの中で良質な低音を鳴らすのは簡単なことではない。それを求めるならば、“カーオーディオ・プロショップ”の力に頼るのが一番だ。

今回はここまでとさせていただく。次回以降も“カーオーディオ・プロショップ”のバリュー解説を継続する。お楽しみに。

“カーオーディオ・プロショップ”が頼りになるワケとは? Part3「低音を自在に操れる!?」

《太田祥三》

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