9月に東京ビッグサイトで開催された「サイン&ディスプレイショー2018」。その中でひときわ賑わうブースがあった。カーラッピングフィルムの販売・施工技術指導などで知られるワイエムジーワン(東京都墨田区・山家一繁社長)ブース内で初開催された「2018ラッピングバトル」の人だかりだ。カーラッピングを施工する職人達は、別名インストーラーと呼ばれる。大胆で繊細なラッピング技術の競演は、来場者を魅了するものだった。限られた時間の中で、難易度の高い審査項目で競い合う日本初のラッピングバトルが3日間にわたり繰り広げられ、初代王者には東京都江戸川区のディテイリングショップ、アクティブガレージ(東京都江戸川区)の新谷公平氏が輝き「No.1インストーラー」の称号が与えられた。今回「2018ラッピングバトル」を企画・運営したワイエムジーワン。カーラッピングの最先端トレンドを常に発信し、積極的な啓蒙活動を続ける同社だが、その狙いはどこにあるのだろうか?「クルマの色を手軽に変えることができる“カーラッピング”は、現在、世界中で大流行していますが、日本だけが例外でまだまだ発展途上なのが現実です」こう話すのは、40年近くにわたりラッピングに携わる同社の山家社長だ。実際に、新車の販売が日本と同程度のドイツでは、8倍ものラッピング需要があるのだという。日本では、認知が広がっていないことに加えて、海外に比べて提供価格がネックになっているという。「ラッピングには高い技術が必要になる。弊社で講習を開催することで、貼れる人を増やすことが裾野を広げることにつながるし、コストを下げることにもつながる。今回開催したラッピングバトルも業界のボトムアップに繋がると考えています」と語る。日本の高級車オーナーの間でカーラッピングを楽しむオーナーが増えてきているという。ボディーをラッピングフィルムで保護して資産価値を維持できることや、気軽にカラーチェンジもできるのがその要因だという。◆世界の最新トレンドを伝えるために同社で行う施工店向けのラッピング講習会は、米国のスリーエム社から2人の講師を招き、座学で世界の最新トレンドを伝え、ここ数年で広がりを見せる「ナイフレステープ」の使用方法や活用方法について実践的なカリキュラムが用意される。ナイフレステープはカッターを使わないため、作業に伴うリスクが少なく、加工の自由度が高いので、より幅広い顧客のニーズへの対応を可能にするツール。「ただ技術を伝えるだけでは業界の底上げは難しい。継続的で細やかなフォローが大切だと考えています」(山家社長)の言葉通りで、受講者からの信頼も厚い。◆さらなるラッピング技術の向上を目指して「技術を伝えること」と「仕事として続けられること」のサポートを全力で続ける同社だが、あわせてラッピング施工技術の向上にも力を入れている。さまざまな側面から日本のカーラッピング業界の底上げを模索するワイエムジーワン。その歩みはこれからさらに加速する。
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