山梨県富士川町にある道の駅富士川で7月28日と29日、「NOS缶コーヒーブレイク」が開かれ、台風の合間を縫って名車や旧車が集まった。昨2017年、3年ぶりに埼玉県羽生市で復活開催され、今年は場所を変えて第12回目が開かれた。主催は、芸文社の『ノスタルジックヒーロー』と『ハチマルヒーロー』の旧車誌編集部で、オール日本ライフクラシックカー倶楽部、日本旧車会が協力した。東から西へと異例のコースを進んだ台風12号の影響で、主催者、参加者とも気をもんだイベントとなった。2日間それぞれに約100台ほどのエントリーがあったが、1日目は35台、2日目は80台の参加となった。会場へ向かう途中で豪雨に合ったり、通行止めとなった道路もあった中、これだけの数の旧車が集まったのには頭が下がる。1973年式のマツダ『ポーター バン』などは、愛知県から4時間かけて下道を走ってきたという。参加資格は1946年から1999年までに生産された、国産、外国製の3輪、4輪車。割と最近までの年式も含むため、バラエティに富んだ車両が並んだ。スバル『360カスタム』、マツダ『R360クーペ』、ダイハツ『ミラ RV-4』、トヨタ『セリカ コンバーチブル』、ホンダ『レジェンド クーペ』、フォード『エスコートRSコスワース』、メルセデスベンツ『250SEクーペ』などは、なかなかお目にかかれない車だろう。旧車のイベントは、気候の良い春と秋と相場が決まっていたが、最近では真夏にも各地で開催されるようになった。「春秋に収まりきれないイベントが夏に開かれるようになって、全体的に旧車のイベントは増えています。古い車への関心が父から息子世代に、さらには孫世代まで広がっているようです」と、ノスヒロの栗澤浩司編集長。旧車に関しては”車離れ”はないようだ。