国土交通省は、大雪に対する道路交通への障害を減らすための具体的な対策など、今後取り組む課題を検討してきた「冬期道路交通確保対策検討委員会」で、大雪時の道路交通確保対策の提言がとりまとめられた。集中的な大雪時、これまでの「通行止めを回避する」という道路交通確保に対する考え方を転換する。提言では、道路管理者が連携して、最大限の除雪に努めながら、関係機関に加え道路利用者や地域にも協力を求めながら、道路ネットワーク全体として大規模な車両滞留の抑制と通行止め時間の最小化を図る、「道路ネットワーク機能への影響の最小化」を目標とするべきとしている。大雪時の道路交通確保に向けた道路管理者の新たな取り組みとしてはタイムライン(段階的な行動計画)の作成、チェーンなどの装着徹底、集中的な大雪時の予防的な通行規制・集中除雪の実施、予防的な通行規制に伴う広域迂回の呼びかけなど。国土交通省では、提言に盛り込まれた新たな取り組みの実施に向けて検討を進める。