車載用スピーカーの名機、そして『DIATONE SOUND.NAVI』を擁する人気国産カーオーディオブランド"DIATONE"。同ブランドが支持されている理由を探るべく、広島県にある実力プロショップを取材した。その連載リポートの最終回をお届けする。今回は福山市で活動を続ける老舗ショップ『シティロード福山』にて、ベテランインストーラーである森安さんに訊いた話を紹介していく。特に「"DIATONE"製品はどんな人に選ばれているのか」についてじっくりと教えていただいた。■初代『DIATONE SOUND.NAVI』は、カーオーディオ愛好家の裾野を広げ、さらには…。最初に『DIATONE SOUND.NAVI』が初登場した当時(2012年)の印象と、これに触れたユーザーの反応について振り返っていただいた。「『NR-MZ60シリーズ』の登場には大きな衝撃を受けました。特に純正スピーカーのままでも音が良くなるあたりにはかなり驚かされました。それをお客様にも聴いていただくと『これからはスピーカーを換えなくても良いね』とまでおっしゃる方もいて。今後はスピーカーが売れなくなるのでは、なんてことも心配したくらいです(笑)。結局スピーカーが売れなくなることはなく、むしろ『DIATONE SOUND.NAVI』の登場によりカーオーディオ愛好家の裾野が広がりました。ハイエンドカーオーディオユニットでありながら"ナビ"でもありますから、クルマを買い替えるのでちょっと良いナビを付けたいという人の視野にも入ってきます。そういったこれまではカーオーディオ専門店には足を向けなかった層をお店に呼び込むきっかけになってくれました。その一方で既存のカーオーディオ愛好家の方々にも使っていただきました。1DINのハイエンドメインユニットから『DIATONE SOUND.NAVI』に付け替える方も多くいらっしゃったんです。当店ではむしろそういったケースのほうが多かったと思います。『DIATONE SOUND.NAVI』は初心者を取り込んでもくれましたが、すでにカーオーディオを趣味とされていた方々にも新たなハイエンドメインユニットとして浸透していきました」■次のステップアップとして『DIATONE SOUND.NAVI』を検討しているユーザーも多い。さて、最新モデルである『NR-MZ300PREMI』はどのようなユーザーに支持されているのだろうか。「『NR-MZ300PREMI』は、これまでの『DIATONE SOUND.NAVI』を使っていた方々にも結構買っていただけました。大画面モデルを待望されている方が多くいらっしゃいましたから。またはすでになんらかのシステムを組みながら、『DIATONE SOUND.NAVI』から大画面モデルが出るのを待っていたという方にも使っていただけました。というように『NR-MZ300PREMI』も既存の愛好家の方々に買っていただくケースのほうが多いですね。もちろんご自分で調べられて、音が良いナビが欲しいと『DIATONE SOUND.NAVI』を指名して新規にご来店される方も少なくはないのですが。例えばこんなケースがありました。他社のナビ+市販スピーカーを付けていらっしゃる方がご来店されて、奥さまがクルマを買い替えるのでそれには『DIATONE SOUND.NAVI』を付けたいと。スピーカーは純正のままでいいとのことでした。初心者の方のクルマに取り付けられることとなったのですが、選んだのは経験者の方でした。こんなこともありました。エントリースピーカーを装着されている方だったのですが、そろそろクルマを買い替えようと思っていて次は『NR-MZ300PREMI』を入れたい。となるとクルマは何を買えばいいのか、という相談でご来店されました。8型の『NR-MZ300PREMI』が装着可能なクルマの中から次に乗る車種を選ぼうと。前々から今度は『DIATONE SOUND.NAVI』にしようと考えられていたんでしょうね。このように、カーオーディオにこだわりを持っていらっしゃる方が、次のステップアップとして『DIATONE SOUND.NAVI』を選ばれるケースが最近は特に多くなってきました」■最新スピーカー『DS-G300』は、楽しみ方の幅が広いスピーカー。"DIATONE"スピーカーについても、どんなユーザーに選ばれているのか訊いてみた。「まず最新モデルの『DS-G300』は、エントリースピーカーからのステップアップを考えられている方に選ばれています。初めてのスピーカーとしては少々ハードルが高い印象です。エントリースピーカーを探しに来られる方の多くは、3万円台の製品をイメージされていることが多いんです。ちなみに音の特長としては、若い方に好まれるサウンドだと感じています。反応が速いのでアップテンポな曲も楽しく聴かせてくれますからね。また、『DS-G300』は取り付けの自由度が高いこともメリットです。トゥイーターは純正位置に埋め込むことも可能ですし、ダッシュボードの上にポンと置くこともできます。ミッドウーファーも多くの車種でドアパネル内に収められます。楽しみ方の幅が広いスピーカーだと思います。一方、ハイエンドモデルの『DS-SA1000』は高額製品ですので数多くは出ませんが、"DIATONE"ファンの方に確実に選んでいただけています。そういえばそのうちのお1人は、最初は『DIATONE SOUND.NAVI』だけを取り付けに来られた方でした。しかしこのカーナビを付けたことで"DIATONE"に魅せられて、遂にはハイエンドスピーカーを装着するまでに至られました。"DIATONE"には人を虜にする魅力がありますからね」■『DIATONE SOUND.NAVI』は、純正スピーカーのままでも上級スピーカーでも良さを発揮。もう1度話を『DIATONE SOUND.NAVI』に戻したい。『DIATONE SOUND.NAVI』をどんな人に薦めたいかを訊いてみた。「『DIATONE SOUND.NAVI』は、どのような方にお使いいただいても良さを分かっていただける製品です。今まで『DIATONE SOUND.NAVI』を使っていた方が最新モデルに交換されても音の進化を実感されますし、初めて『DIATONE SOUND.NAVI』を入れた方にはそれまでのナビとの違いをはっきりと感じ取っていただけます。組み合わせるスピーカーも選びません。純正スピーカーのままでも良い音が楽しめますし、良いスピーカーに交換すればその良さを十分に引き出してくれます。そして、パワーアンプからケーブルまでこだわっていけばどんどん音が良くなっていきます。初心者からハイエンドを追求したい方にまで幅広くお使いいただける製品です。1つ、楽しみ方のコツをお教えしたいと思います。チューニングの見直しを年に1度やられると楽しいと思うんです。特にスピーカー交換もされている場合には、エージングが進むことでスピーカーの鳴り方が変わってきますし、1年も経てば音にも慣れて日々の感動も薄まってくると思うんです。しかしチューニングを見直すと、またガラリと音が良くなったりするんですよ。新鮮な感動を味わえます。当店でシステムを導入された方のおクルマについては、簡単な再調整は調整料をいただいておりません。何年も最初のチューニングのままという方もいらっしゃいますが、見直さないともったいないです。なお、店頭には『NR-MZ300PREMI』、『DS-G300』、『DS-SA1000』それぞれの試聴機をご用意してあります。"DIATONE"製品が気になっているという方は、お気軽にお越しください。お待ちしています」いかがだったろうか。"DIATONE"製品が初心者から上級者まで、それぞれを楽しませていることを改めて具体的に知ることができた。クルマの中で良い音を聴きたいと考えたときには、"DIATONE"を頼りにして後悔することはなさそうだ。音の良いスピーカー、さらには実力のあるカーオーディオメインユニットがほしいと思ったら "DIATONE"にご注目を。
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