【カーオーディオ・マニア】プロショップの「セットプラン」を見逃すな! | CAR CARE PLUS

【カーオーディオ・マニア】プロショップの「セットプラン」を見逃すな!

特集記事 コラム
「ダイヤトーン」のデモカーに取付けられている『DS-G300』のツィーター。当スピーカーも、“入門プラン”でお薦めされることが少なくない。
  • 「ダイヤトーン」のデモカーに取付けられている『DS-G300』のツィーター。当スピーカーも、“入門プラン”でお薦めされることが少なくない。
クルマの中で良い音を聴きたいと思いながらも、その第一歩が踏み出せないでいる方々に向けて、『カーオーディオ・プロショップ』の門を叩くことを強くお薦めする短期集中連載をお届けしている。

その第6回目となる今回は、「セットプラン」がテーマだ。これに目をつけると、カーオーディオと『カーオーディオ・プロショップ』が、ぐっと身近な存在となる。さて、これはどのようなものなのか…。


■「費用がわかりにくい」のは、もはや昔の話!?

ここまで、カーオーディオの取り付けやセッティングには専門的なノウハウや技術が必要であることを紹介してきた。だからこそ、『カーオーディオ・プロショップ』が頼りになるのだ。

しかし…。その結果、とある不安要素が生まれてしまう。それは、「費用が分かりづらいこと」である。技術や手間に対しては、費用をイメージしづらい。『カーオーディオ・プロショップ』に対して“敷居が高い”と感じてしまう大きな理由の1つは、まさしくここにある。

ところが最近は、多くの『カーオーディオ・プロショップ』がHP等で、工賃の目安を提示している。これは非常に参考になる。今や、カーオーディオの取り付けに関して、「費用が分かりづらい」時代ではなくなってきていると言っていい。

もちろん、車種固有の状況違いも有るので、例外も有り得る。このことも頭の片隅に入れておくべきではあるのだが、とはいえ、工賃のイメージがつきやすくなっていることも確かだ。そして、差異が出るケースについても説明されていたりする。そのあたりも良く読めば、もろもろがより明確にイメージできるだろう。

なお、工賃リストが掲載されているかどうかも、お店選びの際のチェックポイントの1つになり得る。工賃について安心感の高いお店を探してみる、というアプローチがあることも、覚えておいて損はない。


■もろもろが“込み込み”となった『セットプラン』なるものもある。そのメリットとは…。

そして、工賃リスト以上にチェックしたいものがある。それが、今回のテーマとしている『セットプラン』だ。

最近は、製品と工賃、さらには部材までを含めたいわゆる“込み込みプラン”が、用意されることが多くなってきた。

これがあれば、お店に行って「これをください」と言いやすい。家電量販店に行ってホームオーディオ製品を買うのと同じような感覚で、カーオーディオ製品を購入できるのだ。

つまり、『セットプラン』の最大の利点は、“費用が分かりやすいこと”、にある。

ちなみに、“割安”であることも利点だ。ショップもできるだけ手軽にカーオーディオを始めてもらえるように企業努力をしている。ただ、主たるメリットはあくまでも“分かりやすいこと”にある。『セットプラン』は“安さ”を競うためのものではなく、分かりにくさを解消するためにあるものなのだ。そこのところはお忘れなきように。

ちなみに、多くが“込み込み”になっているが、“例外”的な要因が発生する可能性があることも、頭の片隅には入れておきたい。特に、希少なクルマに乗っている場合、例外は起こりやすくなる。

ただ、基本的には汎用性の高い製品でプランが組まれることが多いので、不測の事態を心配しすぎる必要はないだろう。


■スタンダードなスピーカーの『セットプラン』は、“込み込み”で10万円前後。

具体的にはどのようなプランがあるのだろうか。

もっともスタンダードな『セットプラン』と言えば、スピーカーの『入門プラン』だ。価格的には、製品代が5万円から6万円、そこに取り付け部材と工賃が加わって10万円くらい、というタイプが多いだろうか。または、そこから製品を1グレード下げて、3万円の製品+部材・工賃で6万円くらい、というタイプも多く見受けられる。

逆に、このラインよりもさらに低価格な『セットプラン』を見かけることは少ない。市販スピーカーは1万円台から存在していて、そういった製品でも純正スピーカーよりも性能が良いことは確実なのだが、満足度で考えて、3万円前後の製品からをおすすめとしている『カーオーディオ・プロショップ』が多いのだ。

というのも、低価格の製品の場合、1万円、2万円の差が、大きな性能差となって現れてくる。例えば1万5000円の製品と3万円の製品とでは、その差は2倍。この開きは小さくないのだ。さらに言えば、3万円の製品と6万円の製品とでも価格差は2倍。この差もなかなかに大きい。

もちろん、製品ごとでコストパフォーマンスが異なり、さらにスピーカーをはじめオーディオ製品では個人の好みもさまざまだ。であるので、価格差がすなわち性能差、ではない。しかしながら、価格が“倍”違えばそれなりの差が出てくることもまた事実だ。

また、スピーカーの『セットプラン』の場合、いくつかのスピーカーの中から選べるようになっているものもある。そうであると選ぶ楽しみも出てくるので、お薦め度合いが高くなる。そのあたりもチェックしてみよう。

なお、“デッドニング作業”についても、これが含まれるケースと含まれないケースの両方が存在している。それを後回しにすれば、スタートラインは下げられる。ただ、遅かれ速かれ、ある程度の“デッドニング作業”は必要だと思ってほしい。これを行うことでより確実に、スピーカーの性能を引き出せるからだ。せっかくスピーカーに投資をするのだから、その良さを十二分に味わったほうがお得だと思うのだが、いかがだろうか。

今回は以上だ。次回以降も『カーオーディオ・プロショップ』のバリューの解説を続行する。乞うご期待。

『カーオーディオ・プロショップ』に行こう! Part.6 セットプランを見逃すな!

《太田祥三》

関連ニュース

特集

page top