もう間もなく冬の到来。道路が雪に覆われる日も近い。毎年この時期になると、タイヤの履き替えなどで頭を悩ますユーザーがいるかもしれない。それが北国なら問題はないが、年に何度も雪の降らない東京などでは深刻だ。そんな時、とっておきのアイテムがノルウェーからやってきた。その名も『オートソック』。要するにタイヤに履かせる靴下だと思って欲しい。そんなもんで雪道なんか走れるのか?そんな疑問はこれを見た時に当然ながら浮かんだ。だが話を聞くうちに、これは凄いものだ。もっていて損はない…に変わった。このオートソック、実は2004年からすでに日本市場に登場している。万一の降雪に際し、簡単に装着してとりあえず雪のないところまで行ける、手軽なチェーンの代わりと思えばよい。布製である。だから、説明にもドライ路面は走らないようにと書いてあるのだが、現実にはかなりの距離走っても大丈夫だと、これを実際にテストしたAJAJ会長の菰田潔氏が話してくれた。また、このセミナーの当日も日産『リーフ』に履かせて短距離ながらドライ路面を走って見せたのである。オートソックの優れているところは、まず金属チェーンに比べて圧倒的に軽いこと。タイヤ2本分で小型車用なら精々1~2kg程度でしかない。次に装着が超簡単。オートソックを広げてまずはタイヤの上面に掛ける。ついで、クルマに乗ってタイヤを半回転させ、残りの部分をかける。これだけ。実際に取り付け現場も見たが、慣れた人ならものの2~3分で片側が取り付けられる。しかもいい加減に取り付けても、走り出すと自動的にちゃんとした位置にオートソック自体が動いて付くようになっているという。さらに驚いたことは、これの発明者であるボード・ロートベイト氏によれば、相当なオーバーサイズのものを装着してもちゃんと機能するというのである。布製だから当然錆びない。袋に入れっぱなしでトランクに積んで、年数がたっても劣化もなく、極端に破れない限りは使い続けることが出来るそうである。ガッチリと止めているわけでないし、ただ被せてあるだけだから、コーナリング中に外れる心配はないのかと質問したところ、それは絶対に無く、さらに内側に巻き込んで例えばブレーキホースを傷つけるような心配も、他の布製チェーンと違ってないのだそうだ。この布製オートソックが大ブレイクする可能性があることは、昨年法改正されてスタッドレスタイヤでもチェーンを装着しないといけないチェーン規制にも適合していること。これがあれば東京の突然の降雪で立ち往生する心配がなくなった。余談ながらそのデザインが評価され、ニューヨーク近代美術館の常設展示品となっているとのことである。
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