【イベントレポート】首都高の安全を守る! “働くクルマ”が大集合! | CAR CARE PLUS

【イベントレポート】首都高の安全を守る! “働くクルマ”が大集合!

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交通パトロールカー
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首都高速は、11月28日、新木場補修基地(東京都江東区)にて、積雪・凍結対策期間に向けて毎年恒例の安全祈願祭・出陣式を実施した。この式典にて、首都高速が保有する交通パトロールカーや積雪凍結対策に活躍する車両のパレードが行われた。

交通パトロールカーは普段よく高速道路で目にする車両だ。この車両はトヨタ『ランドクルーザー』をベースにしており、通常は高速道路上を巡回、落下物の拾得などを行っているが、事故などのトラブル時は現場まで緊走し、初動対応や交通規制などを行う。

屋根の上には自立式のLED表示装置を装備しており、現場に応じてた表示で後続車に注意を促す。この表示は、事前に図や文字を事前に登録することにより、様々な表示をすることが可能だ。なお、取り付けられている警光灯は赤色灯と黄色灯が混在しており、それぞれの緊急走行用と道路維持作業用で使い分けられている。

また、4.6リットルV8エンジンから発揮される強力なパワーで、故障車の牽引移動などにも活躍している。4トン程なら容易く牽引できるという。

小型レッカー車は、主に故障車や事故車の移動に使用される。緊急走行用の赤色灯が備わっており、現場に速やかに移動、交通の妨げとなる車両を迅速に移動させ首都高の円滑を図る。豪雪時には、除雪の障害になる車両の移動などをするために、4輪駆動が採用されている。

塩水散布車は、降雪時に道路上に雪が積もらないよう塩水を散布する。この塩水は約20%程の濃度で首都高が保有する塩水プラントで製造されている。タンクには塩水を10トン積載でき、車両の前後方のノズルから1平方メートルあたり、約0.1リットル散布する。このノズルは、左右に可変することが可能で、よりピンポイントに散布することができる。

湿塩散布車は、固形の塩化ナトリウムと塩水を混合させた湿潤状態(ゲル状)の塩化ナトリウムを1平方メートルあたり20グラム散布する車両。通常の塩水より路面への付着に優れているため、出入り口などの勾配がきつい箇所での散布に適している。約8トンの塩化ナトリウムと約2トンの塩水を積載することができる。

塩化ナトリウム散布車は、塩水散布などの対策実施後に降雪が続き積雪した際、塩化ナトリウムを散布することによって融雪を促進させる。この車両は、約6トンの塩化ナトリウムを積載でき、1平方メートルあたり約30グラム散布する。

スイーパーは、車体側面下に装備された回転ブラシと大容量水タンクを搭載し、通常は道路清掃作業にあたる車両。積雪時は塩水散布車と連携作業行ったりして、雪を撹拌することによって融雪を促進させる。

ウニモグは、排気量5リットル超、最大出力231馬力を発揮するダイムラーがメルセデス・ベンツのブランドで販売している多目的作業自動車である。『ウニモグ』が登場。この車両は、約3000種類にものぼる豊富なアタッチメントがあり、コンパクトながらも馬力があり、特に出入り口や急勾配などの除雪で威力を発揮する。

標識車は、荷台に設置された表示機等によって、道路維持作業中の車列や現場の最後尾に配置され、後続車に作業中である旨を伝え、注意を促す。この表示機も、交通パトロールカーに搭載されたものと同様に、事前に登録することにより、様々な種類の表示をすることができる。車体後部には、追突時の衝撃を緩和するために水タンクなどの衝撃緩衝具が取り付けられている。

よく見るけどじっくりは見られない…首都高の安全を守るはたらくクルマ[写真蔵]

《平川 亮》

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