自動車の運転でアクセルとブレーキの踏み間違えが問題になっている。想定外のことが起こって踏み間違えるだけでなく、単純な踏み間違いも少なくない。ペダル踏み間違い時加速抑制装置について、導入費用が1万円以下だと、6割以上のユーザーが利用を考える。日本自動車ユーザー研究所(JACRI)では、「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」について調査を実施、8日に結果を発表した。「あなたは、普段運転しているクルマでアクセルとブレーキのペダルを踏み間違えたことはありますか」という質問で、「ある(交通事故になった)」は各年代とも5%にも満たない。が、「ある(交通事故には至らなかった)」は、20歳代以下で3割、30~40歳代で2割程度、50~70歳代で1割程度が回答している。昨今ニュースになっているのは高齢者による踏み間違いだが、若い層ほど踏み間違いの経験が多い。ペダルを踏み間違えた時の状況については、“発進時に急に何かが飛び出してきた”、“発進時に急にバックした”、“バック時に急に前に発進した”など。想定外のことが起こって踏み間違えるほか、単純な踏み間違いも少なくない。「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」が装備された車の認知について質問したところ、「詳しく知っている」「知っている」との回答は、20歳代以下と70歳代が他の年代に比べて比率が高い。また装置に対する関心も20歳代以下と70歳代で高い。70歳代は他の年代に比べ、運転に「自信がある」「まあ自信がある」と回答しているドライバーが多いにもかかわらず、8割が関心を有している。「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」の価格がいくらであれば、ドライバーは実際に利用したいと思うのか。年代が高くなるほど許容される金額も高くなるが、2万円を超えると利用意向者は2~3割になる。JACRI の担当者は「ドライバーの6割程度が利用したいと思う1万円程度以下で装備できることが求められそう」と分析している。調査概要●調査手法:調査パネルを使用したウェブアンケート調査●調査対象:自分が運転する車を保有している18歳~79歳の男女●調査対象地域:全国●回収サンプル数:合計1200サンプル20代以下、30~70代、男女それぞれ100人ずつ●調査実施時期:2017年9月上旬