クラシックカーの販売はもちろん、国内外のクラシックカーのレースやイベントを通じて、クラシックカーの魅力を伝え、クラシックカーの楽しみ方を提案する、Classic Car.jp。今年のオートモビルカウンシルの会場にはClassic Car.jpがブースを構え、小嶋禎一代表の姿があった。今回持ち込んだクルマについて、そもそもクラシックカーを取り巻く環境などについてお話を伺った。「オートモビルカウンシルには、ご縁があればお譲りするつもりでクルマを持ち込んでいます。しかし価格は掲出していません。手に入れて維持することが難しいクルマばかりです。ただ、そうした事情の前に、まずクルマについて心の底から理解し、価値やヒストリーをしっかりくみ取ってくださるかどうか。その上で共感していただけるかが大切だと思うからです」Classic Car.jpでは6台を展示した。フェラーリ『750モンツァ』、フィアット・シアタ『750スポルト』、ポルシェ「カレラ6」、フランスのコーチビルダー、アンリ・シャプロンが仕立てた、クーペとカブリオレのシトロエン『DS』、チューニングしたスバルの水平対向エンジンをミッドシップに搭載するOSCA『ドロモス』。これはブランド復活が幻となっため、現存するのはこの1台だけだ。希少性は会場でも屈指だが、金額で測る価値ではないと小嶋代表は話す。「昨今、クラシックカーが投機の対象になっています。そのクルマの車種としての、または個体としての価値ではなく、釣り上げられた取引金額だけが見られる。クルマには一台一台、昔の希少車であれば生まれた経緯からのストーリーがあり、その上でいろんなオーナーの元で、いろんな形で大切にされてきました。レーシングカーであれば様々な戦績もあります。私たちに人間に人生があるように、クルマにも『車生』があると思うのです。僕がしたいのはそれを後世に伝えていくことです」ブースで往年の名車たちに負けず劣らず、来場者の興味を誘っていたのが、極めて精巧に作られた、往年のトイカーである。「かわいいでしょ。そしてつくりが精巧なんですよ。ペダルカーにこんなフレームも、スプリングもいらないでしょうけど、機能じゃなく、忠実に再現している。こういうものでも本物を感じさせますよね。かなりやれていたので、仕上げましたよ」。トイカーの中にBMW『328MM』タイプのものがブースの片隅に発見。小嶋さんは「BMWはヘリテッジにかなり力を入れているメーカーですよ」といって、スマートフォンの写真を見せてくださった。「僕もドライバーとして参加したんですが、ドイツミュンヘンのミュージアムからイタリアのコモ湖まで片道1100kmほど、それこそ328ミッレミリアで走ったりしました。ヴィラ・デステ・コンクールなども積極的にサポートしていながら、メーカー色を出さないのはさすがで、自動車文化をサポートするという姿勢。ヨーロッパでは、クラシックカーは大人の楽しみとして確立しています」。「自動車文化は、言い続けないとだめなのではないかと思っています。その『自動車文化』という言葉と同時に具体的な行動を起こす。クラシックカーはいろんなご縁をもたらしてくれます。僕自身、クラシックカーを通して、絶対不可能だと思われるようなことを実現できたし、いろんな人と知り合い、いろんな体験ができたと思っています。そんなことを多くの方に味わっていただきたい」
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