そうしたユーザーの声を受けて立ち上がったのが、今年、創業100周年を迎える横浜ゴム(ヨコハマタイヤ)だ。ヨコハマは、100周年の記念事業として、同社の歴史的ヒット商品「ADVAN HF Type D」を復活させ、ヒストリックカー向けタイヤ市場に参入することを発表、今年1月の「東京オートサロン」でプロトタイプを出展し大きな反響を呼んだ。そして、ついに10月の発売へ向けて開発サイズが決定された。
1981年に発売された「ADVAN HF Type D」は、サーキットレースで使用されるレーシングスリックタイヤにディンプルを施したトレッドデザインを片側に採用、斬新な商品性と優れた走行性能で高い評価を得た。後にポルシェのスポーツモデルに新車装着されるなど、1980年~1990年代に国内外で「YOKOHAMA」の名を高めた商品のひとつだ。