では、具体的にどのような対策が有効なのだろうか? JAF(一般社団法人 日本自動車連盟 会長 矢代隆義)では、豪雨によるクルマの冠水を防ぐため、下記のような対策を取るように呼びかけている。
◆車の保管場所に関して
1. 崖や川などに近い場所にクルマを置かない。
2. 道路より低く浸水の可能性のある地下駐車場等は避ける。
3. 強風で飛んでくる飛来物を避けるため、出来る限り屋根のある保管場所を選ぶ。
◆車の運転に関して
1. 最新の気象情報を入手する。
2. ガラス撥水剤の使用やワイパーゴムを点検し視界の確保に努める。
3. 線路のアンダーパスなど地面より低い場所を走らない。(浸水ハザードマップ等を確認する)
4. 冠水した道路は避ける。(水路や溝が水没して見えない可能性がある)
5. 安全な場所に停車し雨が通り過ぎるのを待つ。
6. トンネル出口や橋梁部は突風に注意し速度を控える。(風速25m/sとは時速90Kmの風)
◆もしも車が冠水し動けなくなってしまったら
1. エンジンが止まってしまったら無理に再始動させない。(エンジン破損の可能性有り)
2. 水深に注意しながらゆっくりと車外に出て、来た方向に歩いて戻る。
3. 車内に水が浸入し、水圧でドアが開閉できない際は、緊急脱出用ハンマーを使用し車両 側面のガラス を割って脱出する。
4. 脱出用ハンマーが無いときは、車内の水位と外の水位との差が小さくなったのを見極め、足に力を込めて一気にドアを開け脱出する。
5. JAFなどに救援依頼を要請する。(ロードサービス救援コール #8139)
この他にも、JAFでは、クルマが冠水、浸水してしまった時の対処や脱出方法について、ホームページ上でイラストや動画を使ってわかりやすく解説しているので、そちらも合わせて参考にしたい。