そもそもワイパーの交換サイクルはどの程度なのか? 推奨しているのは年1回の点検・交換だ。ワイパーは,雨をふき取るだけでなく、泥・ほこり・虫を取り除くなど、1年を通して、過酷な環境の中で活躍している。これだけの過酷な環境で働いているワイパーだからこそ、ワイパーゴム、ワイパー本体の定期的な交換が必要になるのだ。そこで愛車のワイパーの状態をチェックして交換時期を見極めてみるのも良いだろう。雨の日にワイパーを作動させていて、ウインドウ面に「ズジ状の線が残る」「作動時にビビリる」「拭きムラがある」などが発生していたら即交換のサインだ。ゴムのみの交換も可能だが、ワイパー本体も劣化するのでリフレッシュを考えるならばワイパーブレード全体を交換するのがオススメだ。
◆日本のワイパーの歴史を作るNWBのワイパーの開発に注目した
ワイパーを交換するならばトップブランドのNWB(日本ワイパブレード)の製品に注目したい。国内自動車メーカーへの純正採用率ナンバーワンの実績を持つワイパーのリーディングカンパニーだ。自動車用のワイパーをはじめ、新幹線用や船舶など幅広い乗り物のワイパーを手がけているのも同社の特徴。さまざまな環境に対応するワイパーを開発する技術力の高さが光る。また海外へも幅広く展開、ワールドワイドで活躍するワイパーブランドだ。
1965年に創業したNWBは、日本のワイパーの歴史を作ってきたメーカーと言っても過言ではないだろう。1967年頃にはバネを使ったトーションタイプのワイパーを製造開始、すぐさま幅広い国内カーメーカーで純正採用される。1982年にはトーナメントタイプのワイパーをいちはやくリリース。金属パーツの間に樹脂パーツを採用して静粛性を高め、分布圧力も均一にするといった効果を備えた。その後も1999年にはリアの樹脂ワイパー、さらに車体外装のデザイン性の高まりに合わせて開発したデザインワイパーなども開発するなど、時代に合わせた機能やデザインを開発し、常にワイパーの歴史を切り拓いてきたメーカーなのだ。
◆簡単な作業で見違えるように視界アップするワイパー交換を実践
そんなNWBの人気モデルである「デザインワイパー」(撥水コートワイパーなども用意される)の交換を実践してみた。実験車両はワイパー交換(ゴムのみ)後、約1年半を経過した状態。雨天時にワイパーを作動させるとウインドウにはスジ状の拭きムラがあらわれ、視界を遮る。さらにワイパーからはビビり音も出て、部分的な拭きムラも発生していた。典型的なワイパー劣化の状態だ。今回はゴムのみの交換ではなくワイパー本体を「デザインワイパー」に交換した。Uクリップを使った固定方法なので、取り外しはツメを押してスライドさせるだけの簡単さ、もちろん取り付けも新しい「デザインワイパー」をUクリップ部に差し込んで固定するだけ。運転席+助手席のワイパー交換移に要した時間はわずか5分。これならドライブ直前でもすぐ交換できるので迷わず実践してみよう。交換後はウインドウがきれいになったと感じるほどの美しい拭き取りを体感する。当たり前だが拭きムラは一切なし、ワイパーがウインドウに吸い付くように移動し、スムーズに水滴を拭き取っていく。視界はすみずみまでクリアで気持ちよくドライブできた。そしてもう一つのポイントが“見た目がカッコいい”という部分にも注目。外からクルマを見たときに、スタイリッシュなデザインワイパーなのでドレスアップ効果も高いと感じた。