ヴィヴィッドなカラーと、どことなく愛らしい特徴的なデザインが印象的なこのクルマの名前は「BIRO(ビロ)」。イタリアはEstrima社製の100%電動の四輪パーソナルコミューターだ。このほど、4月26日に日本初のBIRO専門店が大阪にオープンし注目を集めている。◆市街地走行もラクラク、日本の道路交通法にも対応!全長=174センチ、全幅=103センチ、全高=156センチ。スクーターより一回り大きいぐらいのサイズ感で、なんと乗用車1台分のスペースに4台の駐車が可能だという。そのコンパクトさを活かし、混雑の多い都市部でもストレスなくスムーズに走行できるのが大きな魅力のひとつだ。もちろん、日本の道路交通法に対応しているので、普通自動車免許で運転ができる。自動車重量税や自動車取得税がかからない「ミニカー」での登録となり、車検や車庫証明も不要だ。任意保険もファミリーバイクで対応できるので、維持費は原付並みだ。ちなみに道路交通法上でいうミニカーは、二段階右折やヘルメット着用の義務もなく、法定速度は60km/hとなっている。なお、イタリア本国では二人乗りの使用だが、現状、日本国内では乗車定員が一名となるのが残念なところ。今後の実証実験の結果によっては、二人乗りになる可能性もあるというので期待したい。◆お手軽充電が最大の魅力!100%電気自動車BIRO、その最大の魅力は充電のお手軽さだ。従来の電気自動車のような専用の充電スタンドは必要なく、家庭用のコンセントに挿して充電できるのがありがたい。また、簡単に取り外しのできる脱着式のバッテリーも選択が可能だ。キャリーバッグのような作りなので、手軽に運べて自宅やオフィスの中にバッテリーを持ち込める。充電時間は2~4時間ほどで、55kmの航続が可能だ。ちなみに、固定式のバッテリーの場合は、3~6時間の充電で100km航続できるので、使い方など必要に応じて選択して欲しい。電動モーターというと、その駆動力や走りに不安がいくもの。このBIROの素晴らしいところは、4輪のホイールのうち、後ろの2輪内部にそのまま100%電動ブラシレスモーターを搭載しているトコロ。駆動に必要なパーツを減らすことで、余分な重量を削減し走りに貢献している。また、急坂などのパワーが必要なときには、付属のブースト機能が活躍してキビキビとした気持ちのいい走りをしてくれる。◆小さなボディに魅力を詰め込むこの他にも、BIROはその小さなボディにたくさんの魅力を詰め込む。ステレオは無いけれど、USB電源やBluetoothスピーカーを装備しているのでとても機能的。スマートフォンの接続も可能だ。また、キーレスエントリーはカード式なので、サイフなど好きな場所に入れておける。ちょっとしたことではあるが、カギのことを気にせずにいられるので、クルマをよりアクティブに使えるのも嬉しいポイントだ。安全性についても万全で、当然、日本の衝突安全基準もクリアしている。親会社がトラックのキャビン制作会社ということもあり、安全スペース技術のノウハウが惜しむこと無く投入されているのも安心な点だ。加えて、4輪ディスクブレーキを採用したり、最高速度を45km/hに設定していることなども安全に対する配慮の現れといえる。BIROはハンドメイドのため、制作や輸送の期間などを踏まえると5ヶ月ほど納期がかかるが、待ってる間も飽きさせない不思議な魅力に溢れている。「BIROに乗る自分の姿」を想像してニンマリ待つのも一興ではないだろうか。新たな移動の手段として、検討してみてるのも「アリ」かもしれない。最後に気になる価格だが、125万円からと消費税まで含めると本国よりも30万円弱オトクな設定となっている。
タスカン、ロータス・エスプリ、まさかのフォードGT40まで! クルマ好きが所有する名車たち80台…飯田丘フェス・南信州名車倶楽部 2024.11.8 Fri 20:08 長野県飯田市の恒例イベント『飯田丘のまちフェスティバル』が1…