カーオーディオ・ユニットの取り付けに関するノウハウ、ウンチクの数々をご紹介している当コーナー。先週より、「パワーアンプの取り付け方」についての解説をスタートさせている。その第2回目となる当回は、「熱対策」について掘り下げていく。パワーアンプは、その使命である音楽信号を増幅するという仕事をこなす際に、多かれ少なかれ、熱を発生する。電気を使ってそれを行うのだが、電気エネルギーのすべてを信号増幅に使い切れるのではなく、ある程度を熱としてロスしてしまうのだ。であるので、パワーアンプを設置する際には、熱に対するケアも必要となってくる。熱がこもらないように注意して取り付けるべきなのだ。避けるべきは、アクリル板等でアンプを密閉してしまうことである。アンプはヒートシンクを備えるなどして、熱を上手く逃がせるように設計されているのだが、密閉したスペースに入れてしまっては、ヒートシンクから放出された熱が行き場をなくしてしまう。結果、密閉された空間の温度がどんどん上がり、アンプも冷まされることなく温度が上昇していく。結果、プロテクションがかかり電源が落ちる、という事態を招くのだ。プロテクションは、アンプを守るための機構であるので、このことで直ちにアンプが壊れるということではないのだが、電源が落ちれば音楽が止まる。気分良く音楽を聴いていても、止まってしまっては面白くない。では、具体的にはどのような対策を取るべきなのだろうか。まず、アンプを何かで覆う必要がある場合には、その板に“スリット”を入れたり、またはパンチングメタルのような網状の板を使うべきだろう。それと同時に、アンプの周辺にはできるだけ空間を作り、空気の通り道を確保することも効果的。場合によっては空気の通り道にファンを設けて、強制的に空気を循環させるのも1つの手となる。とにもかくにも、密閉しないように努めつつ、ある程度覆わなくてならない場合には、空気の通り道を確保することを常に考慮して、取り付けを行うべきなのだ。さて次回も、パワーアンプのインストールにおけるノウハウ解説を続けていく。お楽しみに。
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