カーオーディオの取り付けには、さまざまなノウハウが存在している。その1つ1つを、掘り下げて解説している当コーナー。今回からはいよいよ第10章に突入する。テーマとするのは「パワーアンプの取り付け方」。まずは、取り付ける場所の決め方について考えていく。フロントスピーカー用に外部パワーアンプを用いようとするとき、設置場所選びはどのように考えるといいのだろうか。まず優先事項として思い付くのは、取り付け工賃のことだろう。確かにそれは大事だ。しかしながら、それ以外にも考えるべきことがいくつかある。その中でも重要度が高いことといえば、それは、配線の取り回しのしやすさだ。ところで、スタンダードな取り付け場所は、“シート下”であるのだが、実はこの場所は、配線の取り回し的にも有利だ。バッテリーから電源ケーブルを引き回すにしても、メインユニットからRCAケーブルを引き回すにしても、そしてアンプからスピーカーへスピーカーケーブルを引き回すにしても、それぞれのケーブルを短めにすることが可能となるからだ。ただし、単体デジタル・シグナル・プロセッサー(DSP)を導入する場合には、少々状況が異なってくる。そのときは、「DSPの近く」を選びたい。単体DSPを用いるということは、“マルチアンプシステム”を組むことになるわけで、RCAケーブルの本数がそれなりに多くなる。“マルチアンプシステム”を組む場合には、音質へのこだわりも大きくなり、そうなるとハイグレードなRCAケーブルが使いたくもなる。RCAケーブルは特に、長さに応じて価格が相当に上がっていく。結果、単体DSPを用いるようなシステムにおいては、DSPとセットにしてトランクスペースに設置する、という選択肢も有力な候補となってくる。また、できるならば、左右のどちらかに寄り過ぎないようにしたところでもある。スピーカーケーブルの左右の長さを揃えたいからだ。とはいいつつも、この点についてはそれにこだわり過ぎる必要はない。このことを頭に入れつつ、他の都合とも上手くバランスを取りながら、無意味に片側に寄ってしまわないように気をつければOKだ。さて、場所についての考察は以上だ。次回以降もパワーアンプの取り付けに関するノウハウを、1つ1つご紹介していく。お楽しみに。
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