早期の実用化を目指して、研究開発が進む自動運転車。そのメッカともいえる米国カリフォルニア州が、自動運転車の公道試験について、規制を緩和する意向を示した。これは3月中旬、カリフォルニア州車両管理局(DMV)が明らかにしたもの。「完全自動運転車の今後の開発テストに関する新たな規制案」を公表している。この新たな規制案では、従来の内容を大幅に緩和しているのが特徴。その柱となるのが、現在は認められていない無人での走行テストを可能にすること。カリフォルニア州では4月下旬、公聴会を開き、この新規制案への異見を幅広く聴く方針。カリフォルニア州のブライアンP・ケリー運輸長官は、「自動車メーカーなどは全米において、カリフォルニア州で最も多く自動運転車の走行テストを行っている。今回の規制案によって引き続き、カリフォルニア州の主導的地位を維持していく」と述べている。